2018年11月10日土曜日

セルジオ・ティエンポ Sergio Tiempo 勢いのある音楽が魅力 ♪

『ボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ』という青柳いづみこさんの本を読んだときに、コンクール歴のない有名ピアニストの名前が挙げられていて、オリ・ムストネンからラン・ランまで 9人のほとんどの名前は知っていたのだが、一人だけ知らなかった。それが「アルゲリッチお気に入りの」セルジオ・ティエンポ。

《『ボクたちクラシックつながり』読後感:なぜ音楽家を目指すのか?》

一度聴いてみなくては、と思ってチェックした。やや乱暴?に聴こえるときもあるが、音楽に勢いがあってなかなかいい。お気に入り候補に入れておくことにした…(^^)♪


Sergio Tiempo

セルジオ・ティエンポ(Sergio Tiempo, 1972年2月24日 - )は、アルゼンチンのピアニスト。4歳でアルゼンチンのTVで神童ピアニストとして取り上げられ、7歳でヨーロッパ・デビューするという(キーシン、リフシッツみたいな)「神童」系?ピアニスト。

ミシェル・ベロフ、ネルソン・フレイレ、マレイ・ペライアなどにも師事。マルタ・アルゲリッチは、指導者として、長年にわたる友人としてティエンポを支持している。

1986年頃から急に活躍の場を広げており、日本でのツアーも行なっていたようだ。ミッシャ・マイスキーとの室内楽共演もある。

以上、Wikipedia より。なお公式サイトは下記。

✏️Sergio Tiempo(Rayfield Allied/ artistページ)


YouTube にはまともな音源は少ないようだ。ショパンの前奏曲が2つあったが、どちらもちょっと好みではなかった。とくに16番はやや乱暴で音がよく聴こえない。

 Sergio Tiempo plays Chopin Prelude No 4 YouTube
 Chopin Prelude No.16 - Sergio Daniel Tiempo

チョン・ミョンフンの指揮でショパンのピアノ協奏曲第1番を弾いた音源もあったが、普通に上手なだけという印象。

 Chopin 1 with Sergio Tiempo and Myung-Whun Chung


で、今年の2月に出たCD(録音は2016年10月13日、ベルギーでのライヴ)の記事があったので、Spotifyで探したらあったので早速聴いてみた。YouTubeと印象がまったく違っていて、こちらは素晴らしい演奏が揃っている。

✏️ベネズエラのピアニスト、セルジオ・ティエンポのライヴ・アルバムが登場!『Legacy』(SACDハイブリッド)


まず、ベートーヴェンのピアノソナタ第23番「熱情」が気に入った。歯切れがよく、とくに第3楽章の音楽の勢い・流れは素晴らしい。第2楽章の歌うところではピアノが歌っている感じで心地よい。

ドビュッシーは「水の反映」(『映像』第1集)の1曲だけだが、これも好みの演奏。

ショパンの前奏曲op.28から、6番、3番、4番、8番、15番、16番が収録されているが、これも悪くない。「ショパンらしさ」に媚びてないという印象。

それから、さすが南米系というか、ヴィラ=ロボス、ヒナステラ、ピアソラも堂に入っているという感じで好演だと思った。

これ(↓)がそのCD。

"Legacy" Sergio Tiempo



Spotifyには他にも何枚かのCDがあって、このCD(↓)に入っているチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番も聴いてみたが、これもなかなかいい演奏だった。

Dance of the Dead/Petrarch S



「展覧会の絵」と「夜のガスパール」が入っているCD(↓)も評判がいいようなので、あとで聴いてみようと思っている。

Piano Recital



ミッシャ・マイスキーとの共演(↓)もちょっと気になる。

メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第1&第2番、他



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