実はこの曲、一週間ほど前に、メナヘム・プレスラーの来日公演(2017年10月)の録画を見て(聴いて)「いいかも ♪」と思った曲。これまでにも何度か聴いているはずなのだが、あまり印象に残っていなかった…。
ドビュッシーは好きな作曲家なのだが、しばらく弾いていない。「練習記録」を見てみると、2015年の 6月に「ピアノのために」の第2曲〈サラバンド〉を練習して以来になる。
《6月の練習曲はドビュッシー〈サラバンド〉》
ただ、ちょうど一年前に、初めてスタインウェイのグランドピアノを試弾したときに、ベルガマスク組曲の〈プレリュード〉を(再度)弾いてはいるが…。
《「ホールでスタインウェイを弾いてみよう♪」のプログラム(^^)!》
ワルツであるが、どこかジャズのような、酒場で流れているムードミュージックのような、アンニュイな?ルバート満載の…要は、あまり得意分野ではない曲だ。
金子一朗さんの PTNAの記事「ドビュッシー探求:レントより遅く」を読むと、
「1910年の作。ドビュッシーは、それほど上品ではない普通のカフェで当時流れていたあまり上品ではないワルツを題材にして、それを皮肉タップリに、しかし、極めて上品な形で作曲しました」
…と書いてある。さらにハードルが上がったような…(^^;)。私にとって唯一の救い?は「ゆっくり」な曲であること。何しろ「レントより遅く」ていいのだから…?
候補曲として最後に残ったもう一つの曲は、シューベルトのピアノソナタ第18番第4楽章(↓)。「舞曲のように軽快で愉快な楽章」ということで、これも私の苦手分野。
《次の候補曲:プロコフィエフ?カプースチン?シューベルト?》
いずれにしても、今回は「苦手克服」が課題の一つになりそうなので、最後は自分の直感を信じて?「エイやっ!」と決めたのがドビュッシー…。
あえて選択理由をひねり出してみると…。シューベルトは基本課題をいくつかこなして、最後はちゃんとした型に収めないと曲にならないような気がした。一方、ドビュッシーの方はいろんな弾き方がありそうで、もう少し自由度がありそうな…?
試し弾きした感じでは、ちょっと譜読みが大変そうだし、暗譜しないと弾けそうもないかも知れない。でも、それなりに変化に富んでいて面白そうだ。
28段階難易度では「18」つまり「中級」なので、何とかなりそう…。ただ、難易度というものはあまり当てにはならないので、まぁ、やってみないと分からない。
これまでに練習したことのある「ベルガマスク組曲〈前奏曲〉」「ピアノのために〈サラバンド〉」も同じ「18」レベルなのだが、〈前奏曲〉はいい感じで弾けたが〈サラバンド〉は苦労した。
選曲の途中で YouTube のいくつかの音源を聴いてみた。ジャック・ルヴィエとサンソン・フランソワはいい感じなのだが、チョ・ソンジンには曲が合ってなさそう…。
♪ Claude Debussy, 'La plus que lente':Jacques Rouvier
♪ Samson Francois plays Debussy La Plus Que Lente
♪ Seong-jin cho 드뷔시 '렌토보다 느리게'│Debussy - La plus que lente
「あまり上品ではないワルツを…極めて上品」に、というギリギリのさじ加減が難しいのだろう。チョ・ソンジン、上品すぎ…。
でも、私もどちらかと言うとアジア人なので(フランス人にはなれないので)?チョ・ソンジンみたいなテイストになってしまうかも…(^^;)。
…ということで、今年の夏は、ドビュッシーをちょっとクールに弾いてみたい…(^^)♪
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