2018年7月26日木曜日

ルチアーノ・ベリオ Luciano Berio やはり「現代音楽」…

9月のリーズ国際ピアノコンクールのセミファイナルでは、課題曲として現代作曲家 9人のピアノ曲のうち一つを選ぶ必要がある。現代ピアノ曲の勉強のつもりでボチボチ聴いてきたが(↓)、残りはあと2人。ルチアーノ・ベリオとピエール・ブーレーズ。

どちらも大御所で、曲もまさに「現代音楽」という意味では何となく知っている感じもする。…が、本当に分かっているか?というと、たぶんそんなことはない…(^^;)。

©The Sankei Shimbun, 1996

ルチアーノ・ベリオ(Luciano Berio、1925年10月24日 - 2003年5月27日)は、イタリアの現代音楽の作曲家で…。

有名人なので、詳しくは Wikipedia:ルチアーノ・ベリオ世界文化賞のプロフィールなどを見ていただきたい。上の写真は世界文化賞のページからお借りした。


YouTube に、課題曲となっている「セクエンツァ」(Sequenza IV)があったので、早速聴いてみた。

なお「セクエンツァ」というのは「ベリオが作曲した一連の器楽曲群(1曲のみ声楽曲)の総称」で、全部で 14曲ある。そのうち、ピアノ曲は 4番目の 1曲だけ。(Wikipedia

弾いているのは、今年のラ・フォル・ジュルネにも来た、現代曲を得意とするフランスのピアニスト、フローラン・ボファール(Florent Boffard)


 Luciano Berio: Sequenza IV, per pianoforte (1966)


「現代音楽」風に進んでいくが、結局何度聴いても「とりとめのない感じ」は変わらない。ときどきは面白い音も聴こえるが、個人的には「…で、何なの?」という感想。

音楽理論、あるいは作曲技法的には色々と「語るべきこと」があるのだろうし、音楽史的にも意味があるのかも知れないが、音楽を味わいたい、楽しみたいと思っている「聴き手」にとって、そういうことは何の意味もない。

なので、曲としては、少なくとも私の好みではない。


YouTube 音源としては、1時間ほどの "Piano Music" というのがあった。主要作品は入っているのだろうと思って、一通り聴いてみた。(セクエンツァも含まれる)

 Luciano Berio - Piano Music

内容はこの CD(↓)のようだ。ピアニストは Andrea Lucchesini(イタリア、1965〜)という人。最後の 2曲(4-hands)には Valentina Pagni Lucchesini が加わる。


BERIO: Piano Music


収録曲
Sonata Per Pianoforte Solo (2001)
Six Encores (1964-90)
Rounds (1967)
Sequenza IV (1966)
Cinque Variazioni (1952/53 - Revised 1966)
Touch (1991) *
Canzonetta (1991) *


通して 2回ほど(2回目はこの記事を書きながら…)聴いてみたが、私の感想はあまり変わらない。「現代音楽はよく分からない」…。

…というか、分かる・分からないの「理解」の問題ではなく、要は「好きじゃない」という「好み」「感性」の問題だと思う。

強いて言えば、少し「いいかも…」と思えたのは、"Feuerklavier"(火のピアノ)という、「6つのアンコール」の中の  1曲のみ。


まぁ、相変わらず、私の中には「現代の作曲家のいいピアノ作品を聴きたい」という思いと、「『現代音楽』の中に私の好みに合うものが少ない」という経験との折り合い?が、なかなかつかないでいる…(^^;)。


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