2018年7月8日日曜日

ラン・ラン Lang Lang 近況を語る:CNNインタビュー

やっと復帰したラン・ラン(《news: ラン・ラン Lang Lang やっと復帰!♪?》)であるが、その後どうなんだろう?と思っていたが、CNN(Money Switzerland ?)のインタビュー動画があった。元気そうである。




最初に見つけたのはこの記事(↓)。「旅行するときはいつも母親と一緒」というヘンな?タイトル。あとで分かったのは、演奏のための世界各地への移動はいつも母親や友人と一緒だという話で、CNN のインタビューの最初で話していたことだった。

✏️Lang Lang: I always travel with my mother

この記事からリンクされているのが下記の 2つ。

✏️Why Lang Lang’s Return Is a Big Deal for Classical Music(NYT 7/4)

🎦Chinese star pianist Lang Lang on his love affair with Switzerland(CNN 7/4)

一つ目の New York Times の記事内容は、ラン・ランの復帰はクラシック音楽界にとって大きいと書いてあるだけ?なので割愛。

以下、CNN のインタビューからいくつかの話題を、補足情報なども入れながらメモ的に書いてみたい。30分近い英語のインタビューなので、聞き取れなかった箇所や興味のない部分(スイスが大好き!だとかの話…)は省いてある…(^^;)。


Weibo(中国のSNS)では1,420万人(スイス人口の 2倍近く)のフォロワーがいる。ラン・ランは、SNSでのファンとのコミュニケーションを大事にしている。クラシック音楽では演奏者と聴衆の間に距離を感じるが、SNSはその壁を突き破ってくれる。

他分野とのコラボにも積極的なラン・ランだが、次のプランは?という質問に対して、

「カニエ・ウェスト(Kanye West:米国ヒップホップのミュージシャン)と話をしている。リアーナ(?)とも…。誰とコラボするかはプロジェクトの内容や音楽による」

…と答えているが、今はそれよりも「プロのソロ・ピアニスト」として復帰することを優先したいようだ。それはそうだろう…。


次に計画している CD はソロ・ピアノのアルバムとなる。休養前にユニヴァーサルと契約していたもので、内容は子供たちがレッスンで弾きたくなるようなピアノ曲集となる予定。ショパン、ベートーヴェン、モーツァルト、ドビュッシー…。

補足:ラン・ランのサイトによると、 ‘The Piano Book’というもので、彼の音楽教育に対する熱意を反映したアルバムとなるらしい。その次はバッハのゴルトベルクのようだ。

 2週間ほどで北京のスタジオで録音が始まる予定。


怪我の方は大丈夫か?("fully recovered?")ときかれて、力強く "Yes!" と答えている。

補足:NYT の記事によると、Tanglewood のオープニング(7/6)でモーツァルトのピアノ協奏曲第24番(チャイコフスキーの第1番から変更)を弾くことになっていて、その後も、8月17日のルツェルンのオープニング、秋のクリーヴランド・オーケストラの100周年記念コンサートなどでもモーツァルトを弾く予定。

参考:✏️Lang Lang Next Shows
  • Jul. 6: Opening Night at Tanglewood with Boston Symphony Orchestras
  • Aug. 17: Lucerne Festival - with LUCERNE FESTIVAL ORCHESTRA and Riccardo Chailly
  • Aug. 19: Lucerne Festival - with LUCERNE FESTIVAL ORCHESTRA and Riccardo Chailly
  • Sep. 13: Amsterdam Concertgebouw - with Vienna Phil and Franz Welser-Möst
  • Sep. 21: The Carpenter Theatre Dominion Arts Center - with Richmond Symphony
  • Sep. 26: Atlanta Symphony Hall - with Atlanta Symphony Orchestra
  • Sep. 29: Cleveland Severance Hall - with Cleveland Orchestra
  • Oct. 4: San Diego Copley Symphony Hall - with San Diego Symphony


「一部の評論家からピアノの J-LO(ジェニファー・ロペスのこと?)と呼ばれることについてどう思う?」と聞かれて…。

「すべてのコメントや批評についてボクはオープン。解釈の問題はあるが、音楽自体(レパートリー)によって当然弾き方は変わる」

「バッハのゴルトベルクやブラームスのコンチェルト第1番はシリアスに弾かれるべきだし、ハイドンのソナタやリストの曲などでは楽しみとか感情的な表現があってよい」


Lang Lang International Music Foundation " について、その成果など…。

「目的の一つは次世代のプロ・ピアニストを育成すること。この10年間で世界各地(米国、ヨーロッパ、南米、インド、アフリカ…)の約60人の子供たちを育成してきた」

「もう一つは 2〜3万人の子供たちに無料のレッスンを提供している」

また "Lang Lang Method" という、デジタル・テクノロジーを活用したピアノの新しい学び方を開発。昔ながらの教え方から脱却したい。


おまけ。リハビリのため?にラン・ランが腹筋運動をしている動画を発見。左手の腱鞘炎との関係はよく分からないが…(^^;)。

🎦Lang Lang Strong #2


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