知らずに利用するのもちょっと失礼かも…なんて思いながら少し調べてみたら、実は有名人、しかもタダモノではなさそうだ…。
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調べていて見つけた、一番ビックリした記事からご紹介する。
✏️グレゴリー・ソコロフがクレモナ音楽賞を辞退
「ノーマン・レブレヒト」を検索してなぜ「グレゴリー・ソコロフ」が出てくるのか?怪訝に思いながら見てみると、ソコロフの言う辞退の理由が
「…イギリスのジャーナリスト/ライター/コラムニスト/ブロガーのノーマン・レブレヒトと同じ受賞者リストに入るのは恥だ…」
と書いてある。ノーマン・レブレヒトはこの一年前にクレモナ賞の「Communication」部門を受賞しているのだ。これはかなり嫌われているようだ…(^^;)。
この記事でのレブレヒトの紹介はこんな感じ(↓)だ。
「…ロンドンの夕刊紙、イヴニング・スタンダードの前編集長で、現在はブログ(Slipped Disc) を運営。さらに彼は辛辣な批評で知られており、著書『巨匠神話』や『だれがクラシックをだめにしたか』などで様々な物議をかもしている人物である」
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ここに出てくる『だれがクラシックをだめにしたか』というのは、1997年に書かれた "When the Music Stops" の日本語訳で2000年に音楽之友社から出版されている。
かなり「衝撃的」な本らしく、音楽之友社の紹介文では、
「21世紀、クラシック音楽は生き残ることができるだろうか? …… 多くの問題を抱える『音楽ビジネス』の聖域に果敢に踏み込み、クラシック音楽界に警鐘を鳴らす衝撃作」
とまだ控えめな表現だが、こんな書評(↓)もある…。
「…もしこの本に書かれていることがすべて本当だとしたら、衝撃的と言ってもいいだろう。クラシック音楽界の舞台裏を赤裸々に描いたノンフィクション」
「金、名誉、権力。欲の亡者たちがうごめく、変貌したクラシック音楽業界の裏側がいま明らかに…」
…ん〜、読んでみたいような?読みたくないような…(^^;)?
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ところで "Slipped Disc" というサイトであるが、確かにここの記事も辛口というか「歯に絹着せぬ」という趣もあり、その内容もたまに三面記事的なものもないわけではない。
でも、全体的には音楽に関して音楽ファンが知りたいことを、いち早く、しかも本当のところ(と思われる、少なくともレブレヒトさんのホンネ)を伝えてくれていると思うので、私としてはとても重宝している。
この書き手は音楽が好きだということが記事から伝わってくるし、これまで読んだ限りではかなり信用できるのではと思っている。
例えば、2015年に聴いたいくつかのピアノコンクールに関する記事では、私自身が感じたことと重なる部分(審査員とは異なる意見)もかなりあったので…(^^)。
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移転前の私のブログにも、 "Slipped Disc" にお世話になった記事がたくさん(↓)残っている。
その中には、2015年のチャイコフスキー・コンクールやリーズ国際ピアノコンクールの結果についての貴重な(他ではあまり書かれない「本当らしい」)内容が書かれていたりする。クルターグ夫妻やアルゲリッチの手紙の話は本当に心温まる内容だ。
《チャイコン(ピアノ部門)その後…》
《リーズ国際ピアノコンクールはどうだったのか?》
《ショパンの写真、新たに発見!》
《エマールさん、おめでとう!♪「音楽のノーベル賞」?受賞》
《おめでとう♪クルターグ夫妻:BBT受賞@91歳の誕生日&結婚70周年!》
《ピリスさん、2018年中にリタイア?》
《アルゲリッチの自筆:スイスの音楽学校を残してほしいという手紙》
そういえば、昨日の《What's New▼ぴあの一言》で紹介した辻井伸行クンのコンサートに関する記事(↓)も、非常に短い記事でありながら、とても印象的な嬉しい記事だった。
✏️Watch live: Grieg concerto played live by Nobu, who is blind
"Extraordinary. His name is Nobuyuki Tsujii."
まぁ、ノーマン・レブレヒトという人がちょっと変わった人?だということは認識しながら、これからも "Slipped Disc" を読ませて戴こうと思っている。
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