2018年2月18日日曜日

エマニュエル・リモルディ:鮮度の高いロマン派ピアニズム ♪

昨日《ピアノカレンダー》を見ていて、3月に来日するエマニュエル・リモルディがチェック予定のピアニスト(↓)に入ってないことに気がついた。《2018年の来日ピアニスト ♪》からも抜けていたので、さっそく追記し聴いてみた。

《2018年来日ピアニスト14+1人のチェック(未知の…)》


エマニュエル・リモルディ(Emanuel Rimoldi)は、ポゴレリッチが審査委員長を務める「マンハッタン国際音楽コンクール」の第1回(2016年)の優勝者で、3月5日に日経ホールで日本デビューの予定である。曲目は下記。

クレメンティ / ピアノフォルテのための6つのソナタより 嬰ヘ短調 作品25-5
シューマン / 幻想曲 ハ長調 作品17
ヴェルディ=リスト /  歌劇「アイーダ」より神前の踊りと終幕の二重唱
ラフマニノフ / 前奏曲集 作品23


エマニュエル・リモルディ(Emanuel Rimoldi)は、イタリアのミラノ生まれ(1986年10月30日)なので31歳。プロフィールは本人の公式サイト(↓)が日本語にも対応しているので、これが分かりやすい。

✏️公式サイト(日本語)

ミラノ・ヴェルディ音楽院卒業(ピアノ科・作曲科)後、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院にて、エリソ・ヴィルサラーゼ氏の元で5年間研鑽を積んだ。

トップ・オブ・ザ・ワールド国際コンクール(ノルウェー)の優勝、マンハッタン国際音楽コンクールのグランプリ受賞後、国際舞台に姿を現す。マイアミ・ピアノ音楽祭など多くの音楽祭にも出演。

2017年にはアメリカツアー。2018年はドイツ(エルプフィルハーモニー・ハンブルグ、ムジークフロインデ・オルデンブルグ)、ロシア(モスクワ国際音楽会館、ソチ・フィルハーモニー)等主要ホールにてデビューが予定されている。


本人サイトの Media にいくつかの音源があるし、YouTube にも沢山の音源があるのでいくつか選んで聴いてみた。


 Schumann Humoreske op20 Emanuel Rimoldi 2015

音が美しい。活き活きとしていて鮮度抜群?という印象。やや大げさでペダルが多めかな?とも思ったが好きな演奏だ。シューマンのこの曲をこんなに楽しめたのは珍しいかも…♪
 

 Chopin mazurka Op 56 No3 Emanuel Rimoldi Live from Chopin festival VIDEO

Chopin nocturne op 62 No.1 Emanuel Rimoldi Live from Chopin festival VIDEO

よく分からないが、いいかも知れない。少なくとも「耳タコ」じゃないショパンという感じ。力強さもあり、曲の表情も悪くない。


 Rachmaninov prelude Op23 No. 6 Emanuel Rimoldi

悪くはないが、やや物足りない感がする。曲のせいもある?


 Schubert Sonata in A, D664 Emanuel Rimoldi

もう少し力強い方が私の好みかな?


J.S.Bach Prelude and Fugue No.22 in B flat Minor Emanuel Rimoldi

音はきれいだが、今ひとつ面白くない。2015年の第15回チャイコフスキー国際コンクールに出場したときの演奏らしいが、このときはラウンド1で姿を消したようだ。バッハはあまり合ってないかな?(もう少し聴いてみないと分からないが…)


…とざっと聴いてみたところでは、やはりロマン派がいいのかなと思う。この中ではとくにシューマンが良かった。シューベルト、ラフマニノフあたりはやや物足りない印象。もう少し味付けを濃く?したほうが私の好みには合いそうだ。

ショパンはもう少し聴いてみたい。何となくこれまでのショパン像とは違うような気がするのだが、際立って新しいという感じでもない。でも、ちょっと期待感がある。


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