《2018年来日ピアニスト14+1人のチェック(未知の…)》
エマニュエル・リモルディ(Emanuel Rimoldi)は、ポゴレリッチが審査委員長を務める「マンハッタン国際音楽コンクール」の第1回(2016年)の優勝者で、3月5日に日経ホールで日本デビューの予定である。曲目は下記。
クレメンティ / ピアノフォルテのための6つのソナタより 嬰ヘ短調 作品25-5
シューマン / 幻想曲 ハ長調 作品17
ヴェルディ=リスト / 歌劇「アイーダ」より神前の踊りと終幕の二重唱
ラフマニノフ / 前奏曲集 作品23
*
エマニュエル・リモルディ(Emanuel Rimoldi)は、イタリアのミラノ生まれ(1986年10月30日)なので31歳。プロフィールは本人の公式サイト(↓)が日本語にも対応しているので、これが分かりやすい。
✏️公式サイト(日本語)
ミラノ・ヴェルディ音楽院卒業(ピアノ科・作曲科)後、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院にて、エリソ・ヴィルサラーゼ氏の元で5年間研鑽を積んだ。
トップ・オブ・ザ・ワールド国際コンクール(ノルウェー)の優勝、マンハッタン国際音楽コンクールのグランプリ受賞後、国際舞台に姿を現す。マイアミ・ピアノ音楽祭など多くの音楽祭にも出演。
2017年にはアメリカツアー。2018年はドイツ(エルプフィルハーモニー・ハンブルグ、ムジークフロインデ・オルデンブルグ)、ロシア(モスクワ国際音楽会館、ソチ・フィルハーモニー)等主要ホールにてデビューが予定されている。
*
本人サイトの Media にいくつかの音源があるし、YouTube にも沢山の音源があるのでいくつか選んで聴いてみた。
♪ Schumann Humoreske op20 Emanuel Rimoldi 2015
↓
音が美しい。活き活きとしていて鮮度抜群?という印象。やや大げさでペダルが多めかな?とも思ったが好きな演奏だ。シューマンのこの曲をこんなに楽しめたのは珍しいかも…♪
♪ Chopin mazurka Op 56 No3 Emanuel Rimoldi Live from Chopin festival VIDEO
♪Chopin nocturne op 62 No.1 Emanuel Rimoldi Live from Chopin festival VIDEO
↓
よく分からないが、いいかも知れない。少なくとも「耳タコ」じゃないショパンという感じ。力強さもあり、曲の表情も悪くない。
♪ Rachmaninov prelude Op23 No. 6 Emanuel Rimoldi
↓
悪くはないが、やや物足りない感がする。曲のせいもある?
♪ Schubert Sonata in A, D664 Emanuel Rimoldi
↓
もう少し力強い方が私の好みかな?
♪J.S.Bach Prelude and Fugue No.22 in B flat Minor Emanuel Rimoldi
↓
音はきれいだが、今ひとつ面白くない。2015年の第15回チャイコフスキー国際コンクールに出場したときの演奏らしいが、このときはラウンド1で姿を消したようだ。バッハはあまり合ってないかな?(もう少し聴いてみないと分からないが…)
*
…とざっと聴いてみたところでは、やはりロマン派がいいのかなと思う。この中ではとくにシューマンが良かった。シューベルト、ラフマニノフあたりはやや物足りない印象。もう少し味付けを濃く?したほうが私の好みには合いそうだ。
ショパンはもう少し聴いてみたい。何となくこれまでのショパン像とは違うような気がするのだが、際立って新しいという感じでもない。でも、ちょっと期待感がある。
【関連記事】
《2018年の来日ピアニスト ♪》
《2018年来日ピアニスト14+1人のチェック(未知の…)》
《パヴェル・コレスニコフ:ロシアの若手ピアニスト初リサイタル》
《来日中のケヴィン・ケナーを聴いてみた…》
《アンナ・ヴィニツカヤ、プロコフィエフはいい ♪》
《マルティーノ・ティリモ:シューベルト素晴らしい ♪》
0 件のコメント:
コメントを投稿