もうすぐ(10月8日〜)リスト国際ピアノコンクール(オランダ、ユトレヒト)があるなぁと思いながら公式サイトを見ていたら、リストのピアノソナタ全曲をレクチャーしている動画を見つけた。
どうせ、リストのピアノソナタなど弾くことは一生かかってもないだろうと思いつつ、興味本位で見てみたが、なかなか面白かった。
演奏時間30分ほどのロ短調ソナタを、1時間ちょっとかけて演奏しながら解説(英語)してくれる。この先生はけっこう有名なリストの大家で、ジェローム・ローズ(Jerome Rose、米国、1938〜)というピアニストらしい。
YouTube の動画タイトルにある "libretto" は辞書で引くと「台本」「台詞(せりふ)」という意味。たしかに、語りながら(うなりながら…)弾いてくれるので、「ピーターと狼」をお話し(解説)付きで聴いているような分かりやすさがある。
英語なので、ここはジプシーの音階だとか、このモチーフがこちらでこう変形されて使われているとか、これは「悪魔」のテーマだとか、ところどころしか分からないが、それでも説明を聞いているときは曲のことを少し分かった気になって…それなりに楽しめた。
弾きたい人も聴いて楽しむ人も一聴の価値ありかも…。
ちなみに、動画の宣伝文句では "A must-see lecture for all pianists and music lovers"(すべてのピアニストと音楽愛好家にとって必見のレクチャー)となっている。
このジェローム・ローズさん、たくさんのCD・DVDを出しているというので、YouTube を見ていたら『リスト:ピアノソナタ/孤独の中の神の祝福/葬送曲/ペトラッチ・ソネット/オーベルマンの谷』というタイトルのDVDと同じ内容と思われる動画(↓)を見つけた。
少しだけ聴いてみたが、私の好みとは少し違うような気がした。そもそもリストは、コンクール以外ではほとんど聴くことがないので「聴く耳」がないだけかもしれない。
このコンクール、10月8日からいきなりセミファイナルが始まる。実は今年の2月にニューヨーク、ユトレヒト、モスクワ、東京で1次予選が行われており、その結果、14名のセミファイナリスト(→こちら)が決まっているのだ。
そのなかに、日本人は2名(↓)。二人とも初めて聞く名前のような気がする。
Asagi Nakata (1995, Japan)
Ayumu Yamanaka (1988, Japan)
ライブ配信はなさそうだが、YouTube のチャンネルはある。どの程度タイムリーにアップされるかは分からない。
これまでの入賞者などはこちらに。日本人優勝者も2人いる。1999年の岡田将さんと2011年の後藤正孝さん。
なお、ハンガリーのブダペストで昨年9月に開催された、阪田知樹さんが優勝した「リスト国際ピアノコンクール」とは別のコンクールである。紛らわしい…(^^;)。
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