2017年9月8日金曜日

クラシックとポップスの間:ミゲル・デル・アギラとジョヴァンニ・アレヴィ

数日前、ミゲル・デル・アギラのピアノ曲を聴きながら、奇妙な感覚におそわれた。いま聴いているのは「クラシック音楽」なのだろうか?と…。例えばこれ(↓)。



私の狭い知識のなかで言うと、マイケル・ナイマンに近いのかな?例えばこれ(↓)。


で、ナイマンは一応クラシックの作曲家に分類されるのだろうが、この曲は映画音楽でもあるし…。もちろん、映画音楽に使われるクラシック音楽はたくさんあるわけで…。

実は「コンポーザー・ピアニスト」を探しているときに見つけた何人かの作曲家(ほとんどがポピュラー系)の一人がジョヴァンニ・アレヴィという人だったのだが…。

こういう曲(↓)を聴くと、私の耳には完全にポップス系に聴こえるのだが、本人サイトを見ていると、"Contemporary Classical Music" と紹介してある。この人、ピアノ協奏曲も書いているらしいが、聴いてみたいものだ。



要するに、最近のピアノ作品(クラシック)をもっと聴こうと思って「探索」を始めたばかりで、なんだか「クラシック音楽」と「ポピュラー音楽」の境目がいきなりぼやけてしまった、という感じになってしまったのだ。

まぁ、だからどうだとか、とくに問題があるわけでもないのだが…。

何となく、自分の頭や感覚をもっと柔らかにしないといけない…とか。音楽を聴くときに「予断(前もって判断する)」とか「枠をはめる」ことを、極力避けた方がよさそうだ、ということを思った次第である。とくに現代(同時代)の音楽を聴くときは…。


でも、そういえばカプースチンなんかは思い切りジャズっぽいし、「ジャズを取り込んだクラシック音楽」ということになっている…?


もっといえば、ガーシュウィンだって…。というか、昔の?クラシック音楽家たちもどこかの民謡や舞曲をとり入れたり、ガムランなどの「異国」の音楽に影響を受けながら、クラシックの名曲と「伝統」を創ってきたわけだ。

そう考えると、ジャズやロックやラテンや…をとり込んだ「クラシック音楽」に改めて驚く必要もないのだろう。それに、モーツァルトにしてもショパンにしても、当時は「ポピュラー(な)音楽」だったわけだし。


…なんてモヤモヤしながら、もしかして、衰退していると言われている「クラシック音楽」を救うのはこういう「中間的」?な、ある種の「フュージョン」的音楽なのかも知れない、それもいま流行り?の「癒し(ヒーリング)系」とか「イージーリスニング」系とかを取り込んだ音楽になるのでは?…てなことを思ったりしたのだった。

ちなみに、「イージーリスニング」といえば「渚のアデリーヌ」という曲(↓)で有名なリチャード・クレイダーマンというピアニストがいたな〜。…なんて思いながら調べたら63歳でご健在でした…失礼(^^;)!



なんだか、とりとめのない話になってきた…(^^;)。

最後に、自分が練習する曲について一言。(ここまでは「聴く音楽」の話)

ときどき、少しポピュラー系の曲でもやってみようか?と考えたりすることもあるのだが、これまでのところ結局はクラシックの曲を選んできた。

リズムが難しいとか、決定版の楽譜が分からない(見つからない)とかいう理由もあるのだが、やっぱり弾きたい曲はクラシックの曲になるようだ。(聴くのはポピュラーも好きですが…)

どうやら、私の中には、ミゲル・デル・アギラとジョヴァンニ・アレヴィとの間に「溝」みたいなものが存在しているのかも知れない…。



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