突然ペンタトーンへ移籍したエマールさんの新しいCDについて、ねもねも舎の記事に「エマールの鳥のカタログ・・・なら、売れたとしても数百枚程度」と書いてあって「えっ!そんなに少ないの?」と思った。
…のだが、そもそもファンが多いとは言えないクラシック音楽の、その中でもたぶん少数派のピアノ音楽の、しかもメシアンというちょっとマイナーかもしれない作曲家、となればそんなものかも知れないと、5秒後には妙に納得していた…。
「爆発的に売れ」たというチョ・ソンジンのCDは何枚売れたのか、ちょっと気になるところだ。
でも、このところピアノ音楽のCDリリースやピアニストのレーベル契約の記事をよく見るような気がしている。「レコーディング業界はもはや青息吐息」というのはどの程度の息切れ状態なんだろう?
最近の話題を思いつくまま並べてみると…。
●レイフ・オヴェ・アンスネスのシベリウス
ソニー・クラシカルから9月13日発売予定。
●ピエール=ロラン・エマールのメシアン
エマールさんがドイツ・グラモフォンからペンタトーンへ電撃移籍? その第一弾「鳥のカタログ」は来年2018年3月発売予定。
✏️PIERRE-LAURENT AIMARD SIGNS TO PENTATONE
※追記@2023/09/10:リンク切れ
●高橋悠治のサティ
DENONレーベルから高音質のUHQ-CD 版『サティ:新・ピアノ作品集』が9月20日発売予定。高橋悠治さん79歳、40年ぶりの録音。
●松田華音の2ndアルバムはロシアもの
6月14日発売の『ムソルグスキー:展覧会の絵』。他にプロコフィエフの《ロメオとジュリエット》から10の小品を含む。10月30日には東京オペラシティで発売記念リサイタルが行われる。
●エフゲニー・キーシンのベトソナ
グラモフォン移籍後の第一弾が8月30日発売予定の『ベートーヴェン・リサイタル ~《月光》《熱情》《告別》他』。これは、ドイツ・グラモフォンの「ピアノ・マスターズ・シリーズ」の第一弾でもある。
●クリスチャン・ツィメルマンのシューベルト
9月8日(20日?)発売予定の『シューベルト:ピアノ・ソナタ 第20番&第21番』はソロのフル・アルバムとしてはドビュッシー前奏曲集以来23年ぶりのリリース。2015年末〜翌1月の日本ツアーでの録音。上記「ピアノ・マスターズ・シリーズ」の第二弾。
●アルセニー・タラセビッチ・ニコラエフ、Deccaと契約
シドニー国際ピアノコンクールで2位入賞のアルセニー・タラセビッチ・ニコラエフ(タチアナ・ニコラーエワの孫)が、Decca と契約した。来年に予定されているデビューCDは、ラフマニノフなどのロシアものを集めた『楽興の時(Moments Musicaux)』というタイトルになるようだ。
こうやって見ると、クラシック・ピアノ業界も捨てたものではないと思われる。少なくとも「青息吐息」状態には見えない(ような気もする)。それとも「最後のあがき」みたいなところもあるのか? キーシンやエマールさんの移籍もそういう中でのことなのか?
最後に「懺悔」?
こんな記事を書きながら、そういえば自分自身、このところ(それもずいぶん長いあいだ)CD を買っていないことに気がついた…(^^;)。
定年後、ピアノの練習を始めてからかなりクラシック音楽、とくにピアノ曲を聴くようになったのだが、そのほとんどが、YouTube、TVの録画、ピアノコンクールなどのストリーミング配信、そして昨年入会したNAXOSのCDストリーミングくらいである。
ネットでのストリーミング配信もそれなりに音質が良くなってきて、少なくとも安いイヤホンで聴いている分には、まったく問題ない。なので、いま我が家には、CDプレーヤーもないし、大きなステレオセットもスピーカーシステムもない。
…ということで、スミマセン、上にあげた話題の CD も NAXOS に登録されたら(あるいは YouTube にアップされたら)聴きたいと思っております…(^^;)。
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