「会場に行く必要がない」ってどういうこと?と思いながら見ていくと、そもそも審査会場がない、ビデオ審査だけの「コンクール」のようだ。
ピアノと弦と声楽の3部門があって、それぞれ2つのカテゴリーで審査される。カテゴリーA は「カーネギーホールでのリサイタル」出場権を競うもの、カテゴリーB は「CD録音・発売」を競うものだ。両方にエントリーすることもできる。
応募もオンラインで簡単にできる。YouTube などにアップしたビデオの URL(リンク・アドレス)や自分の履歴などをオンライン・フォームに記入して、ポチッとするだけ…。
そして締め切り(7月15日)の約1ヶ月後の8月20日に結果発表があり、さらに1ヶ月後の 9月22日にカーネギーホールでのリサイタルとなる。CD録音は 10月から来年の7月にかけて行われ、Orpheus Classical というレーベルから発売されるようだ。
…なので、審査プロセス(いろんなコンペチタの演奏)を楽しむピアノファンから見ると、実はほとんど面白みがないコンクール…(^^;)?
でも、名誉審査委員長がイーヴォ・ポゴレリッチだったりするし、優勝賞品の中に「ポゴレリッチのマスタークラス」もあるので、ピアニストにとっては嬉しいかもしれない。
ただ、ポゴレリッチ以外の(実際に審査する)審査委員に知っている名前はないようだ。
リサイタルの出場権以外に賞金も出るが、"$2,500"となっているので、こちらは「副賞」レベルかも。
ちなみに、2016年の第1回の優勝者を見ると、カテゴリーB の方は福間洸太朗さんが獲得している。→ CD: "Piano Fantasy"
カテゴリーA の優勝者は、エマニュエル・リモルディ(Emanuel Rimoldi)というミラノ生まれのピアニスト。それ以外にもたくさんの1位・2位・3位(賞状だけ?)がいたりして、なんだかよく分からない。
2016年はこんな感じ(↓)。
1位:
Tiffany Poon (with distinction)
Anna Dmytrenko
Alexander Ullman
Artem Yasynsky
Ismael Margain
Vestard Shimkus
2位:
Jorge Nava
Sergiu Tuhutiu
Shai Sluzki
3位:
Igor Andreev
Janos Balazs
ところで、このコンクールの優勝者は "Manhattan Concert Artists" という音楽事務所?に登録してマネジメントサービスを受けられる(賞品の一つ)。
…のだが、その Artists ページを見てみると、上にあげた2016年の優勝者〜1位・2位・3位の写真(だけ?)が並んでいる。
もしかすると、この "Manhattan Concert Artists" は去年設立されて、そのアーティストを集めるための方法として「マンハッタン国際音楽コンクール」を始めた、ということなのかも知れない…?
応募締め切りの7月15日は今週末なのでまだ間に合うかも。年齢制限は35歳まで。エントリー費用は95ドル(両方のカテゴリーの場合は155ドル)。自信のある方は力だめし(運だめし?)にいかが?
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