3日ほど前の記事《初スタインウェイの感想…幸せでした ♪》で、「スタインウェイの黒鍵は幅がせまいのではないか?」と書いた。で、気になってネットをいろいろ検索したのだが確たる証拠?は見つからなかった。
でも、状況証拠?というか、個人的な感想や「スタインウェイの黒鍵は細くてミスタッチが多くなる」と断定してあるような記事もあった。いろんなメーカーのピアノの黒鍵幅(一番上)を測って、約9mm〜10mmくらいの種類があると書いている人もいたが、残念ながらスタインウェイは含まれていなかった。
ちなみに、ピアノにもJIS規格:JIS S 8507:1992「ピアノ」というのがあって、そこには次のように規定してある。確かに、規格としては1.5mmの違いがありうることになっている。9mm幅と10.5mm幅では、弾いたときにかなりの差を感じるのではないだろうか?
「黒鍵の頭部は,前部の高さ 12.0〜14.5mm,幅は上面 9.0〜10.5mm,底面 11.0〜12.5mm とし,長さは原則として 95mm とする」
ちなみに、白鍵については「白鍵フロント(黒鍵の手前端から)の長さは, 48〜52mm」と長さの規格だけがあり、幅については88鍵全体を「1,220〜1,230mm」(全体で1cmの違いがありうる)と規定しているだけだ。
黒鍵の長さは95mmで一定だが、白鍵の長さは黒鍵+48〜52mmなので、143〜147mmとなる。実際には「白鍵フロント」が50mmまたは52mmが多いようなので、145mmまたは147mmとなる。
ついでに、もしかしたら「部品」を見たらきっちりしたサイズが分かるのではないか?と思ってピアノ部品を調べてみた。
例えば、こんな(↓)黒檀の黒鍵36本セットが売っているのだが、残念ながら上の部分のサイズは書いてない。88鍵中に黒鍵が36個あることは初めて認識した…(^^;)。
ちなみに、白鍵の上の部分を張り替えるための部品(↓)もある。白鍵は形が一定でないのでどういう部品になっているのか?と思っていたら、1オクターブずつ×7(+3枚)になっていた(ナルホド…)。
白鍵はアクリル板みたいなものなので、52枚(白鍵の数)でも意外に安い。ちなみに、黒鍵も上の写真の黒檀だと22,000円というお値段だが、樹脂系のものは1/10以下の安さだ。もちろん、加工費(人件費)の方はそれなりにかかるようだ。
おまけ。…で、スタインウェイの黒鍵が細いと感じた理由の一つが黒鍵に挟まれた白鍵部分の広さ?だったのだが、いろいろ調べているうちに、こんな記事(↓)を発見した。
✏️ピアノ豆知識『黒鍵は等間隔じゃない』(工房ぴあの)
実は、レの音(ド♯とレ♯の間)とソ(ファ♯とソ♯の間)またはラの音の黒鍵間の間隔が(とっても…)微妙に違っている、という話である。上の記事からお借りした図が下記。AがBよりわずかに広いらしいのだ。知らなかった…(^^)♪
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