オックスフォード・ピアノ・フェスティバルのサイトをチェックしたときに、何人か知らないピアニストがいた。その中の若手2人を少し聴いてみたのだが、中国の Zhang Zuo(ツァン・ツォ?)がちょっと良かったので「お気に入り」候補になるかも知れない。
音がクリアできれい。ただ音がきれいというだけではなく、その音でしっかり音楽が構築されていて、演奏が若々しいというか清冽というか、聴いていて好感が持てる。「詩心」みたいなものを感じる。
あえて注文をつけるとすれば、もう少し音質に変化があった方がいいとか、もう少し深みがほしいとかいったことがあるかも知れないが…。たぶん、そんな必要もないだろう。
上の写真は彼女の公式サイトだが、なぜか "ZEE ZEE" となっている。通称か愛称として使っている名前のようだ。なんと読むのかな…?
生まれは中国深圳市、1988年。"the 1st International Piano Competition in China" で優勝したとあるが、どんなコンクールなのかは分からない。
公式サイトには、マネジメント: "CAMI Music" となっているので、けっこう実力を認められているピアニストのようだ。
ちなみに、CAMI(コロンビア・アーティスト・マネジメント)は有名な大手音楽代理店でルカくん(リュカ・ドゥバルグ)がチャイコンが終わってすぐに契約したときに、初めてその名前を知った。
このときに引用したピアニスト一覧の写真を見ると、最後に Zhang Zuo がちゃんと載っている…(^^)♪
音源は YouTube にある程度あがっているが、公式サイトの MEDIA というところからもいくつかリンクされている。2013年のエリザベート王妃国際ピアノコンクールで5位に入賞しているので、そのときの音源もある。
その中で一番気に入ったのがシューベルトのピアノソナタ第13番。YouTube のタイトルでは "Piano Sonata #15" となっているが、単純なミスだろう…。
♪ ZEE ZEE plays SCHUBERT Piano Sonata #15 In A major, D.664 - 1. Allegro moderato / 2. Andante / 3. Allegro
この音源はなぜか「限定公開」になっているので、公式サイトからしかたどれない。(ここにリンクを貼っていいのか悩んだが、公式サイトで公開しているので大丈夫だろう…)
※追記@2023/08/09:しっかりリンク切れになっている…(^^;)。
ラヴェルの「夜のガスパール」(オンディーヌ)もわりと好きな演奏だ。
パーヴォ・ヤルヴィ指揮のベートーヴェンのコンチェルト第1番もなかなかの好演。
ちょっと危なっかしいところもあるが、シューマンの "Symphonic Etude" もいい感じ。
おまけ:もう一人の若手 Saleem Ashkar(サリーム・アシュカー:1976年〜、イスラエル)も少し聴いてみた(↓)が、こちらは音が少し硬すぎてあまり好みではなかった…。
♪ Saleem Ashkar - Beethoven Piano Sonata No 31 in A flat, op. 110 (Complete)
※追記@2023/08/09:リンク切れ
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