2017年5月24日水曜日

シンシナティ世界ピアノコンクール、60年の幕を閉じる…

「シンシナティ世界ピアノコンクール」が終了することになったようだ。


このコンクール、私は初めて聞く名前なのだが、米国で60年も続いた老舗のコンクールであるとのこと。1970年代にはアンドレ・ワッツやアルトゥール・ルービンシュタインも関わっていたらしい。

財政難や内部事情?で2016年のコンクールは中止されていたが、ついに主催団体が解散したということのようだ。


ところで、最後のコンクールとなった2015年(第59回)のセミファイナリストに浦山瑠衣さんという日本人がいたのだが、実はバルトークのピアノソナタを弾いたあとの「血染めのピアノ」が有名?になったらしい。上で引用した記事にその写真が載っている…。

この人、2015年の浜松国際にも出場していたようだが、まったく記憶にない…(^^;)。


過去の入賞者を調べようと思ったのだが、公式サイトはすでにクローズされているし、Wikipedia にも2年分しか載っていない。2015年のニュースと合わせると、最近の入賞者はこんな(↓)感じ。

2013年
金:Marianna Prjevalskaya
銀:Jin Uk Kim
銅:Misha Namirovsky

2014年
金:Moye Chen
銀:なし
銅:Feng Bian、Reed Tetzloff

2015年
金:Artem Yasynskyy(26, Ukraine)
銀:Nino Bakradze(30, Georgia)
銅:Mei Rui(32, United States)


知っているピアニストは2014年の Moye Chen(2016年シドニー国際ピアノコンクールの3位)だけ。Reed Tetzloff という名前もなんとなく聞き覚えがある。


それにしても、ピアノコンクールを続けるのは大変なんだなぁ…と今さらながら思う。

記事によると、世界には800ほどの国際コンクールがあり、毎年300以上のコンクールが開催されているとのこと。シンシナティ・コンクールは、開催するために必要な $300,000(約3,300万円)が調達できなかったので…と書いてある。

大改革?中のリーズとかロンティボーは大丈夫だろうか?





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