数日前には、実はいろいろ考えていたのだ。ブラームスの曲で何とかなりそうなもの、ベートーヴェンのソナタのどれかの楽章、ラヴェルで弾けそうなもの、何か現代曲っぽいもの…等々。
ブラームスは、少し前から次の候補にはしていたのだが、なにせ弾けそうな曲がなかなか見つからなかった。
ブラームスのピアノ曲をそんなに知っているわけでもなく、ざっと聴いてみた範囲では、気に入った曲はそれほど多くなく…。で、ちょっといいなぁと思ったのが「3つの間奏曲」op.117 だった次第。
なのだが、op.117 の3曲の難易度は、28段階で21、23、24。「実力レベル15、目指せ17」の私にとっては雲の上の存在なのだ。
それでも、一応楽譜を見てみるかと思って、3曲の中では一番やさしそうな第1番を試し弾きしてみた。予想どおり、なかなか難しい。メロディーが内声にあるし、指使いもけっこう苦労しそうだし…。
2ページ目(↓:三部形式 ABA' の B 部分)はさらに難しい造りになっている。左手のアルペジオの伴奏と、右手の半拍ずれて入るシンコペーション的旋律が微妙な関係だ。
A' 部分(↓)も、旋律が右手から左手に移ったり、高音部の合いの手が入ったり、凝った作りになっている。でも、きれいだ。
半分諦めて、ワルツ(op.39)のいくつかの曲を弾いてみた。いい曲もあるが、今ひとつピンとこない。
で、どうするか思案をしたわけだが、ここで思い出したのが、2年ほど前にやったベートーヴェンの「悲愴」ソナタ op.13。
この曲の難易度は22なのだが、どうしても弾きたくて、一番好きな(比較的やさしい)第2楽章から始めて、結局は一通りの練習を完了したのだ。
結果は、満足できるものではなかったにしろ、練習しているときの手応え感・充実感は十分にあった。
ということで、好きな曲であれば、少々(かなり?)難易度の高い曲でもなんとかなる(はずだ)。…という経験則?と、試し弾きしてみて感じた「もしかしたら何とかなるのでは?」という自分の直感(gut feeling)を信じて決断した、という次第。
世の中「難易度」がすべてではない(…?)。曲との相性とか得意パターンとかもあるし…。頼りは、比較的ゆっくりのテンポ(Andante moderato)と、わりと縦にお行儀よく並んだ音符くらいかな? まぁ、「当たって砕けろ」ということで…(^^;)。
で、昨日から譜読みを始めた。1日目の感想としては「右手がかなりつらい」ということ。
オクターブを広げたまま内声のメロディーを弾くのが、思ったより大変で、指の形に無理がかかることが判明。その結果、久しぶりに練習の後、指が痛くなってしまった、のだ。もう少し慣れたら、少しは脱力できるかもしれないが…。
でも、なかなかいい曲なので、とりあえずは気持ちのいいスタートが切れた ♪
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