チョ・ソンジンがラヴェルの全ピアノ作品を録音するというプロジェクトを発表したようだ。来年 2025年はラヴェルの生誕 150周年で、それにちなんだ企画。
その第1弾としてソロ・ピアノ作品の全集(↓)を来年 1月17日にリリース予定。
💿ラヴェル:ソロ・ピアノ作品全集
第2弾としてラヴェルの2つのピアノ協奏曲(アンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団)が予定されているとのこと。
「プロジェクト」と銘打っているが、ラヴェルの作品はそれほど多くはない。第2弾で終わりなのでは?…と思うのだが…(^^;)。
他に、室内楽では「ピアノ三重奏曲イ短調」。あとは編曲もの、「バレエ『ダフニスとクロエ』より2台ピアノのための第2組曲」や「ボレロ 2台ピアノ版」などもあるが…。
実は、私のチョ・ソンジンのイメージは「とても上手な優等生」という感じで、それほど聴きたいと思うピアニストではなかった。
ただ、ここ数年は「おっ!♪」と思う演奏に出くわすこともあり、ちょっと期待値が上がっているピアニストでもある。
で、チョ・ソンジンのラヴェルは(たぶん)聴いたことがないのだが、どんな感じなのか気になるところではある。
ラヴェルはもともと好きな作曲家なので、私自身ある程度「こうあってほしい ♪」というイメージを持っている。ある意味「厳しい聴き方」になるかも知れない。
あるいは、そのイメージを覆すほどの素晴らしい演奏が聴けるのか? そうだと嬉しい。
現時点では、「クープランの墓」の第1曲 "Prélude" が先行配信されている。
ちなみに、これまでにラヴェルのソロ・ピアノ作品全集を出しているピアニストを調べてみようと思った…ら、詳細に調べている記事(↓)を見つけた。
✏️ラヴェル ピアノ独奏曲全集 CD聴きくらべ(音楽図鑑CLASSIC)
✏️ラヴェル ピアノ独奏曲全集 CD聴きくらべ(2)(音楽図鑑CLASSIC)
ここから気になるものを書き出してみると…。【 】内は上記記事の筆者によるコメント、西暦は録音年。
- ルイ・ロルティ Louis Lortie 【決定盤】1988
- ヴラド・ペルルミュテール Vlado Perlemuter 【端正系】1973
- フランソワ・デュモン Francios Dumont 【ロルティ超え1】2012
- スティーブン・オズボーン Steven Osborne【ロルティ超え2】2010
そういえば、務川慧悟くんも 2年ほど前にラヴェルの「ピアノ作品全集」を出している。
Amazon のクラシック売れ筋ランキングで 9位になった CD である。
ラヴェルは務川くんの得意とするところだ。
チョ・ソンジンの CD が聴けるようになったら、務川くんの演奏と比較してみるのも面白いかも知れない…(^^;)。
来年はラヴェル生誕 150周年にちなんだ演奏が色々聴けるかも知れない。それも楽しみ ♪
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