2024年11月26日火曜日

浜松国際ピアノコンクール、日経新聞にも記事が出たが「経済」記事なのかな?

昨日の記事《浜松国際ピアノコンクール、日本人の初優勝を喜びたい…のだが…》で、浜松国際ピアノコンクール関連の記事は終わりにするつもりだったのだが、大新聞社の一つ、日経新聞に今日付けの記事が出ていたので…。

コンクールの記事というより、経済新聞なのでビジネスの観点を入れた「ごった混ぜ記事」?になっている。文章がヘンなので AI による記事かも知れない…(^^;)?





「日本人優勝」より「ヤマハ・河合商機探る」の方に重点がありそうな記事で、こんな表(↓)が大きく載っていたりする。




そういえば、今回「SHIGERU KAWAI」のロゴがけっこう目立っていた印象はある。河合楽器はこんなニュースリリースを出している。



ところで、この記事を書きたくなったのは、日経記事の文章が妙な感じがしたからだ。最近はやり?の「生成AI」の文章の匂いがする…と、少なくとも私は感じた。

AI が生成した文章そのものでないとしても、それを人間がつぎはぎしたような印象だ。

文章の流れが悪いし、段落のつながりもヘンだ。文法的にも言葉の繋ぎ方にも違和感を感じる。なので極めて読みにくいし、文章全体の趣旨も伝わりにくくなっている。


「会員限定記事」ではあるが、あえて冒頭の一部を(少し長いが…)引用させて戴く。


浜松市で開かれた国内最高峰とされる「第12回浜松国際ピアノコンクール」で24日、日本人が初優勝した。地元のヤマハと河合楽器製作所は看板ピアノを投入し商機を探った。世界の俊英がしのぎを削る国際コンクールの舞台で日本の両社は存在感を高めるが、最高級ピアノでは米スタインウェイが絶対王者として立ちはだかる。

「大変なことになってしまった」。優勝した大阪府出身で東京音楽大学大学院に在学中の鈴木愛美さん(22)は驚きと喜びが入り交じった笑顔で語った。

9日からの3次にわたる予選を経て23〜24日の6人による本選ではベートーベンのピアノ協奏曲第3番を弾ききり、過去最多の600人を超す応募者の頂点に立った。

1991年に始まったコンクールはヤマハと河合のお膝元である「音楽の都・浜松」で3年に一度開かれる若手演奏家の登竜門。09年の第7回で優勝した韓国のチョ・ソンジンさんは世界最高峰のポーランドでの「ショパン国際ピアノコンクール」でも優勝するなど、有力ピアニストを輩出してきた。


最初の段落は、よく読むと「リード文」なのかも知れないが、そうであればそういう体裁にしないと紛らわしい。

「商機を探った」「スタインウェイが…立ちはだかる」という話なのかと思いきや、突如誰の発言とも分からぬ「大変なこと…」が出てくる。このあとも同じような調子が続く。

書いてある内容それぞれは間違っていないし、論理の流れも大きくは外れてはいないのだが、話の流れと関係ないところに、突然「(そう言えば?)3位にも横浜市出身の小林海都さん(29)が入った」話が挟まれたりする。

ヤマハや河合のピアノビジネスと国際コンクールの関係について書きたいのであれば、その流れに沿って書くべきだし、情報やデータはもっときちんと出した方がいい。浜松国際コンクールの日本人初優勝や日本人ピアニストの活躍を言いたければ、それをまとめて語った方がスッキリする。


現役時代にはずいぶんお世話になった新聞社であるし、経済新聞としては今でも信頼しているのだが、今回読んだ記事はちょっと残念…としか言いようがない…。



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