今年のルツェルン音楽祭に新しい "Piano Fest" が開催されるというアナウンスがあった。5月18日から 5月21日という短期間ではあるが、イゴール・レヴィットが curator を務めるようで、ちょっと面白いかも知れない ♪
✏️PIANO FEST: A NEW PIANO FESTIVAL FOR LUCERNE
記事によると、レヴィット以外に 4人のピアニストが参加し、「クラシックとジャズ、(楽譜に)書かれた音楽と即興の間の橋渡しをする(↓)」というのがコンセプトのようだ。
"to bridge the gap between classical and jazz and between written and improvised music"
クラシックのピアニストとして Alexei Volodin と Anna Vinnitskaya、ジャズピアニスト&作曲家の Fred Hersch、即興を得意とするピアニストJohanna Summer という出演者となっている。
プログラム概要は下記。詳しくは→✏️PROGRAM AND TICKETS /Piano Fest
5/17 映画 ”Igor Levit. No Fear”
5/18 Igor levit & Alexei Volodin
Schubert | Schumann | Mozart | Debussy | Rachmaninoff
5/19 Igor Levit Solo
Brahms | Hersch (*1) | Mahler | Prokofiev
*1 "New Songs Without Words"
(ルツェルン音楽祭が Fred Hersch に委嘱、世界初演)
5/19 Fred Hersch Trio
Music by Fred Hersch and Thelonious Monk as well as from the Great American Songbook
5/20 Fred Hersch Solo
Music by Fred Hersch, Antonio Carlos Jobim, Joni Mitchell, and others, with Igor Levit as special guest
5/20 Johanna Summer Solo
“Resonanzen.” Improvisations on Bach, Beethoven, Ligeti, and others
5/21 Anna Vinnitskaya Solo
Franck | Scriabin | Chopin | Ravel
5/21 Finale for Four (*2)
Igor Levit | Fred Hersch | Johanna Summer | Mert Yalniz
*2 バッハの時代にオルガンの腕を競ったり、ジャズやラップの世界で行われる「バトル」的なステージ…となるようだ。レヴィットとレヴィットの生徒 Mert Yalniz がシューマンの「森の情景」やベートーヴェンの「熱情」を弾き、続いて Johanna Summer と Fred Hersch が即興でそれに応えるような感じ…。最後は全員での共演となるらしい ♪
「ピアノの詩人」とも言われている Fred Hersch(フレッド・ハーシュ、米、1955-)と、シューマンの楽曲とジャズ的な即興音楽の融合を試みたアルバム "Schumann Kaleidoskop"(2020年 ↓)が話題となった Johanna Summer(ヨハンナ・ズマー、独、1995-)については初めて聞く名前なので、あとで調べてみようと思っている。
ちなみに、ルツェルン音楽祭は最近かなり変貌?しているようで、昔の「春のイースター音楽祭 “OSTERN”、夏の音楽祭 “SOMMER”、秋のピアノ音楽祭 “PIANO”」の 3点セットではなくなっている。(Wiki はまだこの記述のままだけど…)
秋のピアノ音楽祭はたしか 2019年で終わっていて、その後も少しずつ変わっている…?
《ルツェルン音楽祭、縮小? Piano Festival は今年で終わり…》 2019.5.8
《ルツェルン音楽祭、春の週末コンサートは中止に、夏の音楽祭は?》 2021.3.25
2023年は、次の 4点セットになっている。夏の音楽祭がメインであとは小規模だ。
- Spring Festival: 3/31-4/2
- Piano Fest: 5/18-5/21
- Summer Festival: 8/8-9/10
- Forward Festival: 11/17-11/19
2020年からは「春と秋の週末に(3日間くらい?)著名アーティストや特別なテーマをフィーチャーした "extended musical weekends" というのをやる」という言い方をしていたこともあるので、その "weekends" の一つが今回の "Piano Fest" なのかも知れない。
ちなみに、"Spring Festival" のプログラムを見ていたら懐かしい?名前を見つけた。Rafał Blechacz(ラファウ・ブレハッチ)だ ♪ 弾く曲目は、ショパンのピアノ協奏曲第2番。やっぱり(今だに)ショパンなのか…(^^;)。
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