2019年5月8日水曜日

ルツェルン音楽祭、縮小? Piano Festival は今年で終わり…

Slipped Disc の記事(↓)によると、ルツェルン音楽祭が模様替えをするようで、少なくとも表面的には規模縮小に見える。

夏のフェスティバルを強化するという言い方で、春のイースター音楽祭と秋のピアノ音楽祭がなくなる方向のようだ…。

✏️BREAKING: LUCERNE ABOLISHES TWO OUT OF ITS THREE FESTIVALS




ルツェルン音楽祭(Lucerne Festival)は世界最大級の音楽祭で、これまでは毎年「春のイースター音楽祭 “OSTERN”、夏の音楽祭 “SOMMER”、秋のピアノ音楽祭 “PIANO”」の 3つの音楽祭が開催されてきた。(Wikipedia

上の記事によると、ルツェルン音楽祭は最近 "huge cutbacks"(大規模な削減)を発表したということで、春のイースター音楽祭はすでになくなっている模様。

また、秋のピアノ・フェスティヴァルも今年を最後に打ち切られるようだ。これはちょっと残念なニュースだ。自分で行くことはないかも知れないが…(^^;)。


この告知は「聖書のように長いリリース文に目立たないように埋め込まれている」と、この記事を書いたノーマン・レブレヒトさんは皮肉っている。

この長いリリース文は「我々(音楽評論家?)が読むので、読者の皆さんは読む必要はないよ」とも書いてあるのだが、そう言われると見たくなるのが人情…?

プレスリリースのページを見ると、5月7日付のリリース文 "Lucerne Festival to Build on Its Strengths"(2ページ)がダウンロードできるようになっている。

全体が「強化する」というトーンで書かれており、縮小される部分は "As part of this strategy, the Easter and Piano Festivals will be discontinued" としか書かれていない。

「『(強化)戦略』の一環として、イースター音楽祭とピアノ音楽祭は打ち切られることになる」というのは、あまり説得力のある説明ではない。


参考までに、「強化」される項目は

  • Summer Festival
  • Lucerne Festival Orchestra
  • Lucerne Festival Academy
  • Lucerne Festival Alumni
  • Festival's ties with its hometown and with the Canton of Lucerne

だそうだ。何となく「内向き」の雰囲気が漂っている。地域密着はいいとして、顧客視点があまり感じられないのは残念…。



【関連記事】
《新しい音楽祭にペライア、ユジャ・ワン、リュカ・ドゥバルグ等 ♪》

《Verbier音楽祭の相次ぐキャンセル、マツーエフも!?》

《ラ・ロック・ダンテロンにピリスさん、マリー=アンジュ・グッチも ♪》


  にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ

0 件のコメント: