2023年1月20日金曜日

2023年来日ピアニストはなかなか魅力的 ♪ 現代ピアノ曲が増えた?

2023年はコロナも収まってコンサートに行けるかも…という期待も込めて?…昨年10月に来日ピアニストの公演カレンダーを作り始めた(↓)。その後、放置状態だったので、今回大幅に(+40以上の公演)追加した。


更新作業をしていて思ったのは、何となく現代ピアノ曲をとりあげるピアニストが増えているのではないか?…ということ。私にとっては嬉しい傾向だ ♪




例えば、プログラムでちょっと目立ったのがシマノフスキ。現代というより近代くらいなのかも知れないが、アンデルシェフスキ、ヤブロンスキー、ブレハッチなどがプログラムに組み込んでいる。

あと、ウクライナの戦争の影響なのか、"祈りが音楽になったのではない 音楽こそ祈りだったのだ" シリーズとして、シルヴェストロフ(ウクライナを代表する現代作曲家)を取り上げたコンサートもあるようだ。

その一つでは、アンドレイ・ググニンがヴァイオリニストのアレクセイ・セメネンコと組んで、シルヴェストロフ、メシアン、ペルトなどの作品を演奏する(2/10)。

それから、ヤブロンスキーのリサイタル(2/20)では、グラジナ・バツェヴィチ(Grażyna Bacewicz、ポーランド、1909-1969)のピアノソナタ第2番と、ヤブロンスキー自身のバラード第1番がプログラムに組まれている。バツェヴィチというのは初めて聞く名前…。


2月に来日する ユリアンナ・アヴデーエワも意欲的だ。武満徹の「雨の樹 素描」「リタニ―マイケル・ヴァイナーの追憶に」やシュピルマンのピアノ組曲「ザ・ライフ・オブ・ザ・マシーンズ」、ヴァインベルクのピアノソナタ第4番などを弾くようだ。

キット・アームストロングは「東京・春・音楽祭」で、「鍵盤音楽年代記」という 1520年〜2023年の鍵盤音楽史を 5日間でたどるというリサイタルをやる。後半は当然ながら現代音楽がいくつか入っている。シェーンベルク、リゲティ、ペルト、武満徹、自作など。


5月に来日するミシェル・カミロ(Michel Camilo、ドミニカ、1954-)はジャズピアニスト&作曲家のようだが、自作のピアノ協奏曲第2番「テネリフェ」を日本初演する。オーケストラは鈴木優人が指揮する読響。


2023年はリゲティ・ジェルジュの生誕100周年ということもあり、リゲティをとりあげるコンサートもいくつかある。

トーマス・ヘルは、リゲティの誕生日(5/28)に合わせて二夜にわたるコンサートを行う。室内楽が多いが、ピアノソロ曲では「ピアノのためのエチュード」第1〜3巻が入っている。

そして、12月にはピエール=ロラン・エマールによるリゲティのピアノ協奏曲 ♪ オーケストラはシルヴァン・カンブルラン指揮による読響。


これだけあると、選ぶのも大変だ…(^^;)。なんとなく、コロナ前に戻っているのかな?…という感じもする。コロナが収まるとして考えると…。

生で聴きたい(まだ聴いてない)ピアニストの一人にトリフォノフがいるのだが、2月10日だとまだコロナが心配だし、そもそもチケットが間に合わないだろう。

アンデルシェフスキのリサイタル(バッハ、シマノフスキ、ヴェーベルン、ベートーヴェン)にも興味があるが、これも 2月…。


4月には、ヤン・リシエツキという、これも一度は生で聴いてみたいピアニストが来るのだが、ショパンだけのリサイタルというのはちょっと私にはきついかな…(^^;)。

マリー・アンジュ・グッチは、2019年に一度聴いているが、もう一度(何度でも…)聴きたいピアニストの一人である ♪


あと、10月に中川優芽花が読響(セバスティアン・ヴァイグレ指揮)との共演でグリーグのピアノ協奏曲を弾くことになっている。彼女も一度は生で聴きたいピアニストだ ♪

できればリサイタルを聴きたいが、今のところ予定は出ていない。


その他、話題としては、ショパンコンクールで優勝したブルース・リウも 2月に来日する。当然、ショパンを中心としたプログラム。

そして、昨年の第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝(史上最年少:18歳)したイム・ユンチャンもミハイル・プレトニョフ指揮東京フィルとの共演で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番『皇帝』を弾くことになっている。

二人とも興味がない訳ではないが、少なくともコンクールの演奏ではそれほど惹きつけられなかった。…ので、もう少し熟成?してからでもいいかな…(^^;)?…と思っている。


初めて聞く名前のピアニストも何人か…。

YouTube の音源でざっと聴いてみてちょっと面白いかな?…と思ったのは、ジャズピアニスト&作曲家のミシェル・カミロ(Michel Camilo、ドミニカ、1954-)。

今回日本初演するピアノ協奏曲第2番「テネリフェ」を聴きたかったのだが、音源が見つからず、代わりにピアノ協奏曲第1番を聴いてみた。わりと好きな感じの作品 ♪



ルゥォ・ジャチン(Luo Jiaqing、中国、1999-)、オルガ・シェプス(Olga Scheps、露、1986-)、オルガ・カーン(Olga Kern、露、1975-)は、好みではなさそう…。


…という感じで、臆病な私でも電車に乗れるくらいの「コロナ収束」となれば、いきたいコンサートはいくつもあるので、一応楽しみにはしておこうと思う…(^^)♪



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