2023年1月12日木曜日

ジャズピアニスト&作曲家フレッド・ハーシュ Fred Hersch いいかも ♪

昨日の記事に書いた Piano Fest に出演するジャズピアニスト&作曲家の Fred Hersch(フレッド・ハーシュ)を聴いてみた。ちょっといい感じかも…(^^)♪

作曲家としてはジャズだけでなくクラシカルな作品も作っている。「現代音楽」の要素はほとんど感じられない。わりと静かな心地よい曲が多いようだ。





Fred Hersch(フレッド・ハーシュ)は、1955年アメリカのオハイオ州シンシナティ生まれ。ジャズピアニストをしながら、New England Conservatory で Jaki Byard に師事。1977年にニューヨークに移り、以後ジャズピアニスト・作曲家として活躍。長年、メディテーションを行っている。

"Three Character Studies"、"Saloon Songs"、"24 Variations on a Bach Chorale" などの作品は Edition Peters(ペータース)から出版されている。

詳しくは下記。

✏️Fred Hersch(本人サイト)

✏️Fred Hersch(Wikipedia)


YouTube にはピアノトリオの演奏なども多いが、今回はソロ演奏・作品を中心に聴いてみた。アルバムのプレイリストや音源があったので、年代順に聴いた。

まずは、2017年リリースのアルバム "open book"。自作曲 3曲を含む。

♪ Open Book(プレイリスト)
  1. The Orb (Fred Hersch) 6:26
  2. Whisper Not (Benny Golson) 6:27
  3. Zingaro (Antonio Carlos Jobim) 7:58
  4. Through The Forest (Fred Hersch) 19:34
  5. Plainsong (Fred Hersch) 4:51
  6. Eronel (Thelonious Monk/Sadik Hakim) 5:40
  7. And So It Goes (Billy Joel) 5:57

💿 open book :Palmetto 2017




次は、コロナ禍の中で自宅(別荘)で録音したアルバム。

♪ Songs From Home(プレイリスト)
  1. Wouldn’t It Be Loverly (Loewe)
  2. Wichita Lineman (Webb)
  3. After You’ve Gone (Layton)
  4. All I Want (Mitchell)
  5. Get Out Of Town (Porter)
  6. West Virginia Rose (Hersch) / The Water Is Wide (traditional)
  7. Sarabande (Hersch)
  8. Consolation (A Folk Song) (Wheeler)
  9. Solitude (Ellington)
  10. When I’m Sixty-Four (Lennon/McCartney) 

💿 Songs from Home :Palmetto 2020




そして、昨年リリースされた "Breath by Breath" は、ピアノトリオ+弦楽四重奏という編成による「組曲」とも言える作品。

  1. Begin Again
  2. Awakened Heart
  3. Breath by Breath
  4. Monkey Mind
  5. Rising, Falling
  6. Mara
  7. Know That You Are
  8. Worldly Winds
  9. Pastorale (homage a Robert Schumann)

💿 Breath by Breath :Palmetto 2022


解説:✏️★Fred Hersch / Breath By Breath(VENTO AZUL)


それから、タイトルに惹かれて "24 Variations on a Bach Chorale" という曲も聴いてみた。バッハのマタイ受難曲で使われている有名な讃美歌「血しおしたたる」(O Haupt voll Blut und Wunden)をテーマにした変奏曲である。

ピアノ:Blair McMillen(ブレア・マクミラン)

この曲は、ハーシュの作品を集めた下記の CD に入っている。

💿 Concert Music 2001-2006 :Naxos 2007
(ハーシュ:演奏会用作品集 2001-2006)


この CD の収録曲は下記。
  1. 3つの性格的練習曲(左手のためだけの夜想曲/小さな糸巻きの歌/チョリンホ)
  2. バッハのコラールによる24の変奏曲
  3. 叙情的小品
  4. ほろ苦いタンゴ
  5. サロンの歌(4部のスロー・ドラッグ/“ラストコール”ワルツ/バワリー街のラグ)


一通り聴いただけなので、冒頭に書いた「わりと静かな心地よい曲が多い…」という以外の感想は書かないことにしようと思う。ただ、お気に入り度で言うと「ちょっと好きかも…」とは言っておくことにしよう ♪

ところで、1年ほど前のインタビュー記事(↓)にいいことが書いてある。


「若いミュージシャン達へのアドバイス」ということに対して、ハーシュが答えている中に…

それから、、『深く聴く(deep listening)』という事をトライして欲しい

…とある。"deep listening"、いい言葉だ。私も心がけよう…(^^;)。


ちなみに、フレッド・ハーシュは初めて…だと思っていたのだが、一回だけほんの少し遭遇していた。現代ピアノ曲の「委嘱」に関する記事(↓)に登場していたのだ。


ギルモア音楽祭の主催団体が 2004年に "Thirteen Ways of Looking at The Goldberg" という企画をやったときに、委嘱した 12〜13人の作曲家の中に Fred Hersch という名前があって "Melancholy Minuet" という曲を提供していたのだ…(^^)♪



【関連記事】


  にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ 

0 件のコメント: