たまたま聴いたのがアルゲリッチのパルティータ第2番(J.S.Bach)。自由に伸び伸びとダイナミックに疾走する感じに、ふと思ったのだ。
「こんな風に弾けたら幸せだろうな〜」…。
「そりゃ〜幸せだろう!」と自問自答…(^^;)?
聴いたのはコレ(↓)。これまでにも何度も聴いている。
♪ Johann Sebastian Bach - Piano Partita No. 2 In C Minor, BWV 826 - Martha Argerich
とくに、ロンドからカプリッチョの疾走感が好きで、聴いたあとも頭の中を駆け巡っていいたりする…(^^)♪
で、「こんな風に弾けたら…」の次に思ったのは、自分が練習する曲を選ぶのに、「アルゲリッチみたいに弾きたい!」という理由(きっかけ、契機…?)があってもいいんじゃないだろうか?…ということ。
もちろん、相当に無謀な考えだとは思うが…(^^;)。
これまでの私の選曲基準…というほど明確な「基準」はないのだが…、何となく「好きな曲」つまり作品自体で選んでいたと思う。誰々の演奏というよりも、いいなぁと思う曲の中から弾けそうなものを選んでいた。
とは言っても、「いいなぁ」と思ったのはそもそも誰かの演奏を聴いて…ということではあるのだが、そのピアニストのように…とはあまり思ってなかった。
曲を選んだあとに、自分がどんな感じで弾きたいのかというイメージを作るために、色んなピアニストの演奏を聴いて「お手本」の演奏を決めることはあったけれど…。
元音大生のウチのカミさんによると、音大生がピアノ曲を練習するときには、自分の演奏がある程度仕上がるまでは、プロの演奏は聴かない…というのが基本だったようだ。
楽譜を読み込んで、自分なりのイメージを作ることが大事だということもあるが、プロのピアニストの演奏を聴いてしまうと、どうしてもその弾き方に似てしまう(無意識に真似してしまう)…というのがあるらしいのだ。
先生に「あなたの弾き方はキーシンみたいね…」とか嫌味?を言われるとか…(^^;)。
ちょっと話はそれるが、昔テニスを始めたときに、当時スター選手だったビヨン・ボルグ選手の独特の打ち方(ドライヴ)を真似することばかりやっていて、先輩諸氏から「もっと基本から練習しろよ」と言われていたことを思い出した。
「アルゲリッチみたいに弾く」ことは「ボルグみたいに打つ」と同じことで、本当はもっと「基本」の練習が必要なんだとは思う。
…そうは思うのだが、しょせん素人が楽しみのためにやっているピアノである。たとえ「基本」が出来ていなくても(不十分であっても)、ほんの少しでもアルゲリッチ風?の弾き方に近づけるのだったら、それはそれでいいのでは?…と思ったりもする。
基本ができていなくてアルゲリッチに近づけるわけがない!
…というのは正論だと思うが、少なくとも、自分が弾きたいピアノのスタイルのイメージとして「アルゲリッチ」を想定することは悪くないことだとも思う…(^^)♪
…とここまで書いて、自分が(おこがましくも…(^^;)…)目指す「ピアノ演奏のスタイル」があるとして、それが「アルゲリッチ」だろうか?…というと、そうとも言えないということに思い当たってしまった。
フランス組曲はシフだし、ベートーヴェンのソナタはバレンボイムだし、シューベルトはピリス さんだし、…最新のところではモーツァルトは藤田真央くんかも知れないし…。
結局のところ、曲や作曲家ごとに自分の一番好きな演奏があって、その演奏のように弾きたいと思っているだけかも知れない…(^^;)。
…で、次に練習する曲として、アルゲリッチのように弾けるんだったらパルティータ2番がいいなぁ…と思いつつ、でも、ロンドやカプリッチョは無理だろうなぁ…、アルマンドとかサラバンドなら、頑張れば(相当頑張れば…)何とかなるかなぁ…?
などと思いめぐらしながら、次の練習曲を探し始めたところ…です…(^^)♪
【関連記事】
《選曲のために、これまで練習した曲を眺めてみた ♪》
《「易しい曲を完璧に」vs「難しい曲をそこそこに」?》
《選曲難航中、弾き心地は聴いても分からない…》
0 件のコメント:
コメントを投稿