2019年7月15日月曜日

▼バッハ平均律2巻21番のフーガ:そろそろ終了(修了?)…

J.S.バッハの平均律曲集第2巻から第21番変ロ長調のフーガ(BWV890)、練習を始めて 6週間になる。楽譜を見ないでも練習できるという「暗譜」レベルに達してから 1週間…。

バレンボイムのお手本を聴きながら、少しでも真似できそうなところは真似して、途中止まらずに通して弾けるように練習してきたのだが、そろそろ終わりにしようかなと思っている。決して「仕上がった」訳ではないが…(^^;)。




この 1週間の練習で心がけたのは次の 3点。

  • ①バレンボイムの演奏を真似る
  • ②ラクに弾くこと
  • ③止まらずに通して弾くこと

この中で、①はもちろん「できる範囲で」のつもりであったが、それでも実際にやろうとするととても難しいことが分かった。聴く力が足りないということもあるが、真似する(再現する)ための技術力や感性が致命的に欠如していることを痛感した。

まぁ、そりゃそうだ…と諦めるしかないが…(^^;)。


それでも、プロの演奏を真似ることを意識的にやったことは、自分の練習に役立ったのではないかと思う。いくつかの発見もあった。

一番驚いたのは、バレンボイムの演奏を聴いて、それをイメージしながら弾いていても、でも「この部分はこう弾きたい」という自分の感性(わがまま?)みたいなものが、ときどき出現することだ。

例えば、冒頭の主題提示で、バレンボイムは比較的あっさり弾いているのだが、私はもう少し強弱のニュアンスをつけたい…。とか、フレーズを収める部分で小さくするのではなく、和音が美しいので私はもう少し強く弾きたい…とか…。

真似ることは「目的」ではなく「手段」だと思っているので、そういう場合は自分の感覚にあった方を選択させてもらった…(^^;)♪


それから、改めて感じた技術的な課題としては「小さな音で弾くこと」。

フーガなのでなおさらなのだが、強く目立たせる声部とそうでない声部を弾き分ける必要がある。そのとき目立たせない声部を小さな音で、しかもしっかり弾くことがなかなかできない。

これは、ロマン派のように旋律と伴奏が分かれているときにも必要なのだが、いまだにこれが苦手である。右手を強く弾くと左手もつられて大きくなってしまう…(^^;)。

しかも、今回は右手の中で 5の指は強く、2の指は弱く、あるいはその逆まであったので大変だった。うまく行かなかったが、一応努力はしてみた…。


②の「ラクに弾くこと」は、自分自身の感覚としては、一部を除いてほぼ出来てきたと思う。いわゆる「脱力」が出来ているかどうかについては自信はないが…。

③の「止まらずに弾く」は、今回もまたなかなかうまく行かない。私にとっての「永遠の課題」は不滅?のようだ…(^^;)。


ところで、この曲は「ゆったりした気持ちで弾ける曲…」「あまり速くなく、美しくて、幸せな気持ちになれるような曲」と思って選曲したのだが、どうだったのだろう?

結果的には、自分で弾くときには、聴いているときほど「ゆったりした気持ち」にはなれなかった…というのが結論である。

それに、ゆったりした印象のあったバレンボイムの演奏だが、実は、テンポを測ってみると「M.M.=96」くらいだった。

この曲のテンポ指示は「Allegretto」。アレグレットを確認してみると「M.M.=96~120」とある。バレンボイムは楽譜の指示に従って「Allegretto」で、しかもその中で一番遅いテンポで弾いているということになる。バレンボイム、凄い…(^^)!?

ちなみに、私には「M.M.=96」ではちょっと速すぎるので(難しい箇所では指が追いつかない…)、少し遅めのテンポで弾いている。Moderato(76〜96)かな…?


…ということで、この曲をもう少し通しで弾くことと並行して、今日から次の選曲に移ろうと思っている。

まずは、バッハの「颯爽とした曲」から試し弾きをするつもりだが、バッハに決まるかどうかは未定である。今年になって、バッハとシューベルトしか弾いてないし…(^^;)。



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