2017年8月10日木曜日

近況:練習、進んでいるのか?いないのか?

モーツァルトのピアノソナタ 第17番 K.570(第1・2楽章)の練習を始めてから1ヶ月以上たつ。今回のこの曲は、なんだか「つかみどころがない」という感じがしている。

弾けないわけではないが、弾けているわけでもない。「難所」というほど難しいところはなさそうなのだが、でもあちこちで引っかかっている。


曲の流れとしても、どこに「山」を持って来ればいいのかよく分からないし、フレーズどうしの関係も今ひとつはっきりしない。…というか「語り口」としては、やや散漫な印象も受ける。ちょっと口下手な人がくどくどしゃべっているような感じもある。

とくに第2楽章は、ゆったりしていて好きなのだが、それぞれのテーマやフレーズが脈絡なく続いているような印象さえある。ロンド形式というものから想定される、活き活き感とはちょっと距離がある。優雅…といえばそうなのかも知れない。


で、一応「アナリーゼ」らしきことをやって(↓)、曲の構成は、少なくとも頭では分かったつもりになったはずなのだが…。結局、感覚としてつかめていないのだろうと思う。




気候のせいもあるかも知れない…(いきなり天気のせいですか…(^^;)?? )

ノロノロ台風の影響で不安定な数日が続いたあと、またしても暑い日々が戻ってきた。頭の中も何となくボンヤリしている、というかどうも頭の回転も指の回転も鈍っているような気もする。

…とグチるのはこの辺にして、練習状況を見てみることにしよう。


現時点の状況としては…。第1楽章はほぼ暗譜できたので、楽譜なしで、主に弾けていないフレーズを中心に反復練習をしている。

一番苦労しているのは、第2主題の同音連打が左手に出てくるところからあとの盛り上げるところ(↓)。ここがつっかえていては、ちっとも面白くない。




ここは、私の苦手な「同音連打」(↓)に加えて、左右の手のちょっと忙しい「掛け合い」のような難しさもある。まぁ、練習あるのみ!なのだが…。



第2楽章は、指使いは一通り決めたので、とりあえずは鋭意「暗譜」努力中。簡単なアルベルティ・バスの左手が意外と覚えられなかったりする。もちろん音が動いているところ…。

あと、少し考え始めたのがペダルの使い方。

なんとなく、モーツァルトの曲ではあまりペダルを使わないと思っていたのだが、第2楽章の第1主題(↓)ではペダルを踏みたくなる。ところがそれ以外のフレーズでは使ってない(無意識にそうなっている…)。




で、調べてみたら、川上昌裕さんのブログ記事(↓)に意外なことが書いてあった。


ウィーンの伝統的な奏法では、モーツァルトのピアノ曲の演奏には(ハイドンやシューベルトも同じですが)ペダルを多く使うのを好みます。メロディーの“良い響き”は、はっきり言ってペダルを伴った響きからしか得られないということがあります。


そうなんだ…、第1楽章も含めて、ペダルの使い方をいろいろ試してみなくては…(^^)♪

もしかすると、ペダルを使うことによって最初に書いた「つかみどころのなさ」も少しは解消されるのかも知れない…。



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