マリインスキー歌劇場管弦楽団の首席指揮者兼音楽監督であるヴァレリー・ゲルギエフが、16歳という若いピアニストを「抜擢」したらしい。
英語の記事(↓)では "select ... for performance of a lifetime" とか "recruit" とかいった表現になっており、詳細は不明だが、今後もずっと…という印象を与える表現になっている。
とりあえずは、8月5日にゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を弾くことになっている。
これは、7月15日から8月13日までウラジオストックで開催されている "II International Mariinsky Far East Festival in Vladivostok"(第2回マリインスキー国際極東音楽祭)の中で2日間にわたって行われるラフマニノフ特集?("RACHMANINOFF CYCLE")の1曲である。
で、注目の若いピアニストというのはロンドンの近くのハックニー(Hackney)生まれの16歳、George Harliono。読み方は分からないが、たぶん「ジョージ・ハリオーノ」?
詳細は本人サイト "george piano world" (上の写真もここから借用:追記@2023/06/25 リンク切れ?)を見て戴いた方が早いと思うが、ウラディーミル/ヴォフカ・アシュケナージ父子にも師事しているようだ。
実はこのジョージくん、2016年にデニス・マツーエフが始めた「第1回グランド・ピアノ・コンペティション」(対象:11〜16歳)の入賞者の一人だ。
ちなみにこのときは、日本の奥井紫麻(しお)ちゃんも入賞している。
ところで、この「マリインスキー国際極東音楽祭」であるが、これはゲルギエフによれば「アジア太平洋諸国を音楽で一つにする」もので、「アジア太平洋地域の国が、真の文化協力を確立する」ことを目的に創設されたものとのこと。オペラやバレエが主な出し物となる音楽祭のようだ。
メインホールとなるのは、マリインスキー劇場が2016年に傘下に収めた「マリンスキー・沿海州劇場」(旧プリモリスキ劇場)となる。(以上出典:マリインスキー劇場「第1回マリインスキー国際極東音楽祭」開催決定!)
で、その第1回に出演した主なピアニストは、チャイコフスキー・コンクール1位のドミトリー・マスレーエフ、ショパン・コンクール1位のチョ・ソンジン、クライバーン・コンクール2位のソン・ヨルムなど。日本からは、松田華音と「グランド・ピアノ・コンペティション」入賞者の一人として奥井紫麻ちゃん。
今年の第2回のピアニストとしては、セルゲイ・ババヤン、辻井伸行、松田華音などの名前が見える。
なお、ロシア旅行のサイトで、「ラフマニノフ・サイクル」のピアニストが「デニス・マツーエフ」となっていたりするのだが、もしもマツーエフの代わりとしてジョージ・ハリオーノくんが選ばれたとすれば、これはすごいことかも知れない…(^^) ♪
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