以前、自分のピアノ練習手順を整理してみようと思ったことがある。
その時の手順は次の4段階。
1. 譜読み:曲を知る・指使いを決める
2. 暗譜:曲を覚える・指を慣らす
3. 部分練習:弾き方訓練
4. 通し練習:通して弾けること
これでは不十分なことをうすうす?感じていたようで、「5. 仕上げ:音楽として」みたいな項目を追加できる日がくるといいなぁ…、などと書いてもいる。
最近、モーツァルトのソナタ(K.570)を練習していて、そろそろ真面目に「仕上げ」という段階を考えた方がいいのかな〜?なんて思い始めている。
まだ「通して弾ける」までは行っていないのだが、それほど難しさは感じていない。なのに実際には「弾けない」。つまり、あちこちで引っかかって止まる。ちゃんと弾けているつもりの箇所でもミスをする…。
同じような問題は、「通して弾ける」ようになったあとも残るのではないか?という気がしている。
なので、曲の仕上げ方もそうなのだが、そもそもの「ピアノの上達」ということも、違った視点から考える必要があるのではないか?と…。
まず問題点を整理してみる。
①「ある程度弾ける」状態と「止まらず思ったように弾ける」状態との間にどんな違い・課題(出来てないこと、不十分な点、問題)があるのか?
②「曲を仕上げる」という点では、その課題(が分かったとしたら…)をどのようにすれば克服できるのか?→「練習方法」
③それは「ピアノの上達」という点ではどういうこと(状態?)なのか?何ができるようになったということなのか?
「曲を仕上げる」と「ピアノの上達」とを分けたのは、ピアノが上手くなる(技術が向上する)ことと、ある曲を弾けるようになるための「問題解決」とは微妙に違うような気がしたからだ。
なお「仕上げる」には、当然「音楽としての質を上げていく」という要素があると思うのだが、今回はそこはとりあえず「横に置いて」、最低限「曲として成り立つ」(止まらずにその曲らしく弾ける)レベルを考えようと思う。
では「ある程度弾ける」状態とはどんな状態か?自分自身のことを考えてみると…。
・指使いもほぼ安定して、楽譜を見ないでも練習できるようになった状態
・ミスすることもあるが楽譜通りの音を一応出せるようになった(と思う)状態
最初に書いた「4段階」で言うと「4. 通し練習」の前半くらいのイメージで、このあとの練習で「止まらずに通して弾ける」状態を目指す、というのがこれまでの練習であった。
でも、これまでの練習では「4. 通し練習」の最終段階でも「止まらずに弾ける」までは行っていなかった。「まぁいいか…」と棚上げにしていただけなのだが…(^^;)。でも、実際、この先が長いのだ、たぶん…。
で、「止まらず思ったように弾ける」状態というのは、「全曲を通して、ミスなく、コントロールして弾ける」状態なのだが、何度弾いてもちゃんと弾けるという「確率100%」ということも含んでいる。
例えば「4. 通し練習」が完了したとして、止まらずに弾ける「確率」は?というと、現時点では良くて50%くらいだろう…。これを100%に持っていくには何が必要なのか?
第1段階?(初歩的な問題)としては、ミスしないということなのだろうと思う。で、その原因と対策は簡単にいうと…、
・暗譜が不完全→完全にする
・実は弾けてない→弾けるようにする
・不注意→集中する
…みたいなことになるだろう。まぁ、身も蓋もないという感じもする…(^^;)。
一つには「より時間をかける」ということになるのだろう。繰り返し練習の回数とか練習時間とか…。
でも、それ以外に何かこんなもの(↓)はないのだろうか?
・暗譜を完全にするための技術や練習方法
・完全に弾ける状態にするための技術や練習方法
・ピアノ演奏での集中力と持続力の強化方法
とくに2つ目の「完全に弾ける」状態を得る方法が分かると、こんなに嬉しいことはないのだが…♪
今のところ思いつくのは、ミスしやすい箇所は「不完全」と認識して、より自信を持って弾けるような練習の工夫をすることくらいである。
まぁ、普通に「ゆっくり何度も弾く」「よりラクに弾ける弾き方を探す」「無理なく自然に弾けるようになるまで練習する」…ということか…な?
それである程度ちゃんと弾ける確率が(仮に)50%から80%くらいに上がったとして、あとの20%は何なんだろう?つまり「止まらず思ったように弾ける」状態への第2段階…?
思いつくまま(妄想的?)に書いてみると…。
・完全にコントロールして弾く「技術」がある筈だ
・自信を持つことも必要かも
・精神的な力→集中力・持続力
・身体的な力→全身の使い方、息が続く呼吸法
・ミスを目立たせないリカバリー技術
・ミスを気づかせないほどの音楽の力
…う〜ム、なかなか難しい…。ここらあたりは、例えば「ペダルをうまく効果的に使える」といった次元とは違う何かがあるような気もしないでもない。
ここで一つ疑問に思ったのは…。この段階になると必須項目としてソルフェージュや楽典などの「知識」は含まれるのだろうか?もしそうだとすると、苦手分野なので気が重くなってしまうのだが…(^^;)。
それから、プロのピアニストには「コツ」とか「考え方(哲学?)」みたいなものがあるのだろうか?もし何かあるとしたら、ぜひ知りたいものだ。
まぁ、これ以上ない知恵を絞っても、今の私のレベルでは何も出てきそうもないので、とりあえずはせめて「第1段階」を頑張ってみることにしよう…(^^)♪
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