モーツァルトのピアノソナタ第17番 K.570、第2楽章の練習を開始した。ひと通り弾いてみて、指使いを順次決めている段階であるが、曲全体を見通すために、構造の分析(アナリーゼ)をやってみた。
この曲はあまりメジャーではないらしく、参考になる記事など探したが見つからなかった。情報としては「ロンド形式」であることだけである。なので、以下の「分析」はまったくの我流である。楽曲分析というよりは、練習のためのブロック分けとでも言った方がよいかもしれない。
この曲は全体にわたって4小節ずつの短いフレーズで構成されている。最初の4小節がメインテーマで、それが何度か繰り返される中に、いくつかのサブテーマが挿入されていく。
ロンド形式なので、その4小節ごとに構成されるというとらえ方(下図の①②①③…等)もあるのだろうが、それではちょっと細かくなりすぎるので、もう少し大きく区切ってみた。
それが、図の左端の欄にある「A-B-a-C-a-D」という区切りである。a=①がメインテーマ、Dは coda に当たると考えられる。
B 部分は「ズン・チャ・チャ・チャ」という伴奏パターンが基調になっており、C 部分はアルベルティ・バスの伴奏が基調になっている。それぞれの最後(⑤と⑧)は経過句的なフレーズになっている。
①〜⑩のそれぞれは、比較的やさしい短い練習曲と思って練習すればいいのではないかと思っている。どれもなかなか魅力的な旋律や音型になっていると思う。なので、暗譜してしまえば、弾くだけはそれほど苦労しないのかな?というのが今の感触である。
ただ、難しいのは、全体をまとまりのある曲として、どう構築していくかというあたりになりそうだ。フレーズとフレーズをどうつなぐのか、大きな流れとしてどこに山を持っていくのか、どう盛り上げるのか、そして収めるのか…。
とりあえずは「お手本」の演奏を聴いて参考にしようかというところだが、最後はやはり自分の感じ方や気持ちと音楽(演奏)をできるだけ合わせていきたいと思う。まぁ、それは少し先のことではあるが…(^^) ♪
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