2017年8月30日水曜日

ジョルジェ・エネスクすごい!音楽祭・コンクール・管弦楽団・博物館…

シャルル・リシャール=アムランのインタビュー記事でエネスクという作曲家の名前を知った(↓)のだが、実は結構すごい人だった…(^^;)…という話。

《C.R=アムランのインタビュー記事:「曲の中でエクササイズ」(^^)♪》



ジョルジェ・エネスク(George Enescu、1881年8月19日〜1955年5月4日)はルーマニアの作曲家、ヴァイオリニスト、ピアニスト、指揮者、音楽教師。調べてみると「20世紀の重要な音楽家の一人」「ルーマニア随一の音楽家」「ヴァイオリンの巨匠・名伯楽」などという最大級の賛辞が並んでいる。

とくにヴァイオリンでは「クライスラーやティボーと共に20世紀前半の三大ヴァイオリニストの一人」であり、かつ門下生には、ユーディ・メニューイン、アルテュール・グリュミオー、クリスチャン・フェラス、イヴリー・ギトリスといった名手の名前が並んでいる。

作曲家としては、「ルーマニア狂詩曲」(第1番、第2番)というのが有名らしいが、ちょっと聴いた感じではあまり好みではなかった。ピアノ曲はそれほど多くはない(後述)。

下記の写真は George Enescu Festival サイトからお借りしたもの。威厳に満ちたヴァイオリニスト、という感じ。




ピアノ作品としては、PTNAピアノ曲事典を見ると、ピアノソナタが3曲と「組曲」が3曲ある。

一通り聴いてみた範囲では、好きとも嫌いとも言えない「微妙」な感じだ。美しい箇所もあるし、面白いところもあるのだが、何だか全体的には「音が多すぎるのでは?」という印象の曲が多い。演奏によるのかも知れない…。

その中では、アムランが弾いている「組曲第2番 Op.10」が一番好みに近い曲だった。どこか懐かしいような(たぶん)ルーマニアの民族音楽的なメロディーが好ましい。

George Enescu - Suite no. 2 op. 10 - Charles Richard-Hamelin, piano


ちなみに、「成熟期の代表作」「微分音を使用」「副題に『ルーマニアの民俗様式で』とある」といったことで興味を持った「ヴァイオリン・ソナタ第3番」を聴いてみたのだが、これが意外によかった。

Patricia Kopatchinskaja / Mihaela Ursuleasa - George Enescu Violin Sonata No.3, Op.25


で、実は「ジョルジュ・エネスク国際音楽祭」というのがあり、1958年から2年に一度、ルーマニアの首都ブカレストで開催されている。ヨーロッパ各地から著名なオーケストラや演奏家が集まり、オペラやバレエの公演も行われるようだ。

"George Enescu Festival"サイトに "2017 EDITION" の案内が出ており、9月2日〜24日開催となっている。名誉総裁?はズービン・メータ。

紹介記事等には音楽祭と合わせて国際コンクール(ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、作曲)が行われると書いてあるが、次のコンクールは来年2018年となっている…(^^;)??

英語のWikipedia の "George Enescu International Piano Competition" の項には歴代の入賞者が載っている。聞いたことのある名前でいうと…。

1964年1位:エリザーベト・レオンスカヤ
1967年1位:ラドゥ・ルプー
1970年1位:ドミトリー・アレクセーエフ
2014年2位:イリヤ・ラシュコフスキー

なお、2016年には2位に Takuma Ishii(石井 琢磨?)というピアニストが日本人として初めて入賞している。


エネスクはルーマニアでは国を代表する音楽家のようで、国立のオーケストラは彼の名前を冠した「ジョルジュ・エネスコ・フィルハーモニー」である。1920年から60年にかけて指揮者を務めたエネスクはこのオーケストラを国際的に有名にしたとのこと。

また「ジョルジュ・エネスコ博物館」もあり、彼が愛用していたピアノ、バイオリン、写真などが展示され、彼が暮らしていた部屋も見ることができるようだ。

The National Museum “George Enescu”

ちなみに、ルーマニアの紙幣にもなっている。
(写真は下記サイトからお借りした「5Lei 紙幣」)

世界の紙幣・貨幣  ルーマニア




それにしても、こんなすごい人なのに今まで知らなかったとは…。日本ではあまり知られてないのか…な?



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