作曲されたのは 1785年12月16日。年末の予約演奏会のために急いで作られた。この頃、すでに歌劇「フィガロの結婚」が書き始められていた。
個人的にはあまり聴き覚えがない。《モーツァルトが作曲したピアノ協奏曲はいくつ?》で見ると、演奏回数・録音回数とも 10位になっているので、20番台のピアノ協奏曲の中では演奏機会は少ないようだ。それでも多くのピアニストが録音している。
この作品では、当時まだ新しい楽器であったクラリネットがオーボエの代わりに使われ、管楽器の響きを新鮮にしている。第2楽章では木管楽器だけのアンサンブル部分もある。
初演では珍しく第2楽章のアンコールが行われており、当時流行していたハルモニー(木管合奏)の影響もあったのかもしれない。
今回は、比較的新しい録音で魅力的な演奏がいくつか見つかったこともあり、これまでにあまり聴いていないピアニストを中心に聴いてみた。
一番気に入ったのはダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim、アルゼンチン、1942 - )。ベルリン・フィルを弾き振りした 1988-1989年の録音だが、メリハリと勢いのある演奏がいい ♪ 。
(トラックNo. 4-6)
レイフ・オヴェ・アンスネス(Leif Ove Andsnes、ノルウェー、1970 - )が面白い企画のアルバムを出している。『モーツァルト・モメンタム1785』というタイトルで、モーツァルトが 1785年に作曲した作品をまとめたもの。1786年の作品集『モーツァルト・モメンタム1786』もある。
こちらの 22番も軽快でなかなかの好演だと思う。2020年の録音で、マーラー・チェンバー・オーケストラを弾き振りしている。
(トラックNo. 12-14)
久しぶりに聴いたシャルル・リシャール=アムラン(Charles Richard-Hamelin、カナダ、1989 - )も丁寧でいい感じのモーツァルトを聴かせてくれる。
2019年の録音。オーケストラは、ジョナサン・コーエンが指揮するレ・ヴィオロン・デュ・ロワ(Les Violons du Roy)。ケベックを本拠地とする室内管弦楽団。このオーケストラ、たぶん初めて聴くけど、いい響きをしている。好きかも ♪
第2弾の💿モーツァルト: ピアノ協奏曲 第20番、第23番も 2023年(録音は 2022年)にリリースされている。
(トラックNo. 1-3)
参考:
✏️モーツァルト :ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K.482(PTNAピアノ曲事典)
✏️ピアノ協奏曲第22番 (モーツァルト)(Wikipedia)
✏️ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K.482(Mozart con grazia)
✏️モーツァルト ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 k.482(Sonar Members Club)
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