開催されたのは 5月12日。場所はドイツのイーザーローン (Iserlohn)、ザイラー湖畔にあるドライブイン・シアター。ピアニストは 1989年 ハンブルク生まれのアレクサンダー・クリッヒェル(Alexander Krichel)。プログラムはベートーヴェンとリスト。
少し前に Slipped Disc の記事(↓)に紹介があって、どんな感じなのか興味があったのだが、ドイツの公共TV(WDR)で放送された内容(動画)がアップされていてその様子を見ることができるようになった。
チケット代は車1代あたり 32ユーロ(約 3,700円)。大人2人まで(+子供)の料金。
上の写真で見ると「満席(満車?)」とまではいかなかったようだが、まだ開演前のようなのでこのあと増えているかも知れない。
上の写真で見ると「満席(満車?)」とまではいかなかったようだが、まだ開演前のようなのでこのあと増えているかも知れない。
とりあえず、会場の様子を動画からクリップするとこんな感じ(↓)。左に小さなステージが作ってあり、いつもは映画を写すスクリーンには映像が映し出されている。
ステージはこんな感じ(↓)。
で、この人(↓)がアレクサンダー・クリッヒェル。演奏の前に少し話をしているのだが、ドイツ語なので何を言っているか不明。曲の解説もしているようだ。
プロフィールはこちら→✏️アレクサンダー・クリッヒェル Alexander Krichel
この動画は下記サイトから観ることができる。コロナ時代のコンサートのあり方の一つとして貴重な映像になるかも知れない。
✏️Autokino meets Klassik – Alexander Krichel spielt Beethoven und Liszt
- Beethoven: Klaviersonate Nr. 17 d-Moll op. 31 Nr. 2 "Der Sturm"
- Liszt: "Venecia e Napoli"
- Beethoven: Klaviersonate Nr. 23 in f-Moll op. 57 "Appassionata"
- Liszt: Près une Lecture du Dante - Fantasia quasi Sonata
- Zugabe(アンコール)
✏️What A Drive-In Piano Recital Looks Like
聴いた感想としては、野外なので少し散漫な感じやポピュラー音楽みたいになるのかと思ったが、ピアニストはとても集中していてなかなかいい演奏だった。
とくに、ベートーヴェンの2つのソナタ(「テンペスト」と「熱情」)は、クリアな音色と情感あふれるピアニズムがうまく合わさって、なかなかいい感じ ♪ 私の好みの演奏だった。リストも熱演だったが、リストの曲自体があまり好みではないので…(^^;)。
拍手の代わりにクラクションとパッシングライトというのが、ちょっと新鮮だった。
車の中の様子は映ってないのだが、どんな感じなのだろう。コンサートホールより寛げるような気もするが、音響はちょっと気になる。動画では、ちゃんとマイクで拾った音なのでかなり良いのだけれど…。
でも、こういう形の割と気軽なコンサートもあってもいいかな?と思う。ただ、日本の交通事情を考えると、地方開催がメインになるのかも…(^^;)?
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