2025年1月29日水曜日

角野隼斗くんが受賞することになったバーンスタイン賞って?

2025年の「レナード・バーンスタイン賞」(賞金:€10,000)を角野隼斗くんが受賞することになった…という記事を見て、バーンスタイン賞って何?と思いながら周辺情報を拾い集めてみた…という話。

バーンスタインはアメリカ人なのに、なぜかドイツの音楽祭の中で授与される賞のようだ。日本人としては初めての受賞 ♪

✏️The Leonard Bernstein Award goes to a YouTube star!(Schleswig-Holstein Musik Festival)




まずは手っ取り早く Wikipedia(英文)を見てみると、レナード・バーンスタイン賞というのはシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭(Schleswig-Holstein Musik Festival)で、2002年以来毎年(若手の)クラシック演奏家に与えられる賞のようだ。

シュレスヴィヒ=ホルシュタインというのはドイツの一番北にある州の名前。音楽祭は夏に、州内のリューベック、キール、フレンスブルクなどの都市や周辺の農村などの各地で、納屋、教会、城、公園、造船所なども使って行われる。のどかな感じ ♪?




これまでの受賞者で知っているピアニスト名を挙げてみると…。

2002 Lang Lang
2005 Jonathan Biss
2008 Anna Vinnitskaya
2010 Kit Armstrong
2013 Jan Lisiecki

かてぃん君も、ラン・ランやキット・アームストロングと肩を並べるくらいの世界的ピアニストになったということみたいだ ♪


ちなみに、この音楽祭では 1990年に、現代音楽作曲家を表彰するための「ヒンデミット賞」というのも設けられており、2007年に藤倉大さんが受賞されている。他に聞いたことのある名前は少ない…(^^;)。

2001年 Thomas Adès
2016年 Anna Clyne


なお、この音楽祭が始まった翌年 1987年に、オーケストラアカデミーがレナード・バーンスタインによって創設されており、「バーンスタイン賞」の由来となっていそうだ。

音楽祭には他にも合唱アカデミー、マスタークラスといった教育機関がある。


2025年のシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭は 7月5日から 8月31日にかけて各地で演奏会などが行われる。…が、チケット売り場を覗いても、知っているピアニストや音楽家の名前は少ないようだ。

ファジル・サイが自作(メゾソプラノ、フルート、パーカッション、ピアノ)を演奏するコンサートは 8月22日・23日に行われる予定。

角野隼斗くんの受賞者コンサートは、(ここには載ってないが)音楽祭期間中の 7月18日にリューベックで行われることになっている。

演奏するのはラフマニノフのピアノ協奏曲第 2番の予定で、オーケストラは、ホーリー・ヒョン・チェが指揮するシュレースヴィヒ=ホルシュタイン祝祭管弦楽団。



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