今、フェデリコ・モンポウのピアノ曲を聴いているのだが、その中に聴き覚えのある旋律があった。「歌と踊り」第6番の後半「踊り」の部分(↓)。
しばらく考えて、昨年12月に少しだけ練習したシューベルトのピアノソナタ第17番 D850 の第2楽章の一部だということを思い出した ♪
モンポウのはリズミカルでテンポが速く、シューベルトの方(↓)はゆったりしている…という楽想の違いはあるが、間違いなく同じ旋律だ。
シューベルトの D850 の第2楽章は「ABA'B'A"A'"」という構成になっていて、その「B」に当たる部分になる。
参考までに YouTube の音源を載せておく。
(「踊り」部分は 1:40 あたりから)
(「B」部分は 2:49 あたりから)
モンポウの「歌と踊り」第6番は、アルトゥール・ルービンシュタインへ献呈されている。
モンポウ作品の中では有名な曲で、「歌」はアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリがアンコールで好んで演奏したそうだ。
軽く調べた範囲では、この第6番は「オリジナルの楽想; キューバ、アルゼンチン、ブラジルの文化に影響を受けたリズムを使用」と説明されており、とくにシューベルトの楽曲に触れた資料などはなかった。
シューベルトのピアノソナタ第17番第2楽章についても、引用した民謡などの記述を見つけることができなかった。
なので、おそらく南米(キューバ、アルゼンチン、ブラジルあたり)の民謡か踊りのための楽曲からの影響を個別に(モンポウとシューベルトと別々に)受けたものと推測される。
いずれにしても、ちょっと楽しい発見ではあった…(^^)♪
参考✏️歌と踊り (モンポウ):Wikipedia
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