第1楽章が変イ長調で最終楽章が変ホ長調となっているので、第4楽章が欠落しているのでは?という説と、3楽章構成の完結したソナタ(調性については実験作?)であるという説があるようだ。1817年作。
Allegro moderato、Andante、Allegro の 3楽章構成。モーツァルトに通じる古典派の趣きを持つソナチネ風のソナタ。
聴いた感じでは、第3楽章は第1・2楽章よりも長く、最終楽章の趣きがあり、属調で終わることに違和感はない。これは 3楽章で完結したソナタと考えていいのでは?…と思う。
音源はそれほど多くない。気に入った順番に 3人ほど挙げてみる。
一番気に入ったのはゲルハルト・オピッツ(Gerhard Oppitz、独、1953 - )。音が自由に響いていて気持ちよく歌っている感じがする ♪
オピッツも第8・10・11・12番を除くピアノソナタ 17曲を録音している。「全集」という形のアルバムは見つからなかったが、「💿シューベルト : ピアノ作品集」という 12枚組のボックスに 17曲のソナタが入っている。
エリザーベト・レオンスカヤ(Elisabeth Leonskaja、ジョージア、1945 - )の演奏は、正統派的な趣きがあるのだが、それでいてとても魅力的なピアノの響きを聴かせてくれる。
(トラックNo. 18〜20)
ラドゥ・ルプー(Radu Lupu、ルーマニア、1945 - 2022)はやや速めのテンポで軽快に飛ばしている感じ。これも悪くない ♪
♪ ラドゥ・ルプー プレイズ・シューベルト:アルバム
(トラックNo. 9〜11)
参考
【関連記事】
0 件のコメント:
コメントを投稿