この記事(↓)を書いているときに聴いた Ji というピアニストのゴルトベルクが、とんでもない演奏でビックリしてしまった…(^^;)。「ただ者」ではない。
「規格外」とでも言うしかないのだが、演奏としては悪くない…というか面白くて、2回続けて聴いてしまった。…ということで、ゴルトベルク変奏曲の番外編…?
アリアはまともに?弾いていて、美しいしっかりした音で聴かせてくれる。第1変奏もいい感じ…。
…と思って聴いていると「繰り返し」の冒頭から叩きつけるような装飾音符で驚かせてくれる。「これがオレのゴルトベルク」宣言のように(後から思うと)聴こえる。
そのあとは「変幻自在」というのか、楽しむように色んな技(わざ)?を繰り出してくる。装飾音符の変化だけでなく部分的な編曲のような感じもある。でもその変奏曲が終わってみると、妙に納得できる「編曲」?だったりする。
次第に「次は何だろう?」という期待感が膨らんできたりするので面白い…(^^)♪
言葉ではなかなか説明できないので、興味ある方は YouTube(↓)でどうぞ ♪
元の CD は下記。ワーナー・クラシックでのデビュー作(2017年録音)。
で、この Ji という名前のピアニスト、フルネームは Ji-Yong Kim で、1992年(?)に韓国に生まれ、米国(ジュリアード)で学び、クラシックだけでなくソウル・ジャズ・フェスティバルでも活躍するなど、ジャンルを超えてその才能を発揮している人…のようだ。
演奏動画(冒頭の写真)を見ると、坊主頭だし、黒シャツから出ている腕は体育会系だし、どう見てもピアニストの風貌ではないのだが…(^^;)。
プロフィールは下記。
✏️Ji-Yong Kim (Piano)(Bach Cantatas Website)
他の演奏も聴きたくて YouTube を探したら、ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」があって、これはなかなか素晴らしい演奏だ(変なアレンジ?はしてない)。
YouTube チャンネルもあるが音源はそんなに多くない。
🎦JIYONG
Ji に関する記事や情報もあまり多くはないが、ゴルトベルクに関するこの感想記事(↓)は共感できるので少し引用させて戴く。
✏️麻倉怜士のハイレゾ真剣勝負 第21回(Ascii.jp)
「第2(第1のことか?)変奏の冒頭は、レガートで個々の音を立てずにフレーズ単位で歌わせるが、リフレインでは、がらっと変わり、冒頭の音にスフォルツァドし、即興的なフレーズも闊達に入る。その後のバリエーションの進行とともに、即興的な感興を加えていく。その意味では先が読めない面白さがある。ジャズ的なシンコペーションも随所に入る。意外性に打たれる演奏だ。音は打鍵を鮮明に粒だてるのではなく、響きを大切にしたサウンド」
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