気がつくと、定年後 10年以上も「細く長く」ピアノを練習している。その間、「止まらずに弾く」という目標を何度も立てて、何度も挫折してきた…(^^;)。
…のだが、ここにきて「止まらずに弾くための極意」を見つけたかも知れない。
それは、結局のところ「十分に弾けるまで練習すること」しかないだろう…ということ。あまりにも当然のことで「極意」というのは言い過ぎだと、自分でも思っているが…(^^;)。
ただ、今回はそれを自分自身の実感として感じることができたことが大きいと思っている。
きっかけは、今年の目標で「レパートリー化」を目指していることから…。
今回の「レパートリー」の定義は、いつでも楽譜を見ながら、ほぼノーミスで通して弾けること。…なので、曲としては、少し難易度を下げて、自信を持って弾ける曲(もちろん好きな曲の中で…)を選ぶことになる。
現時点では次の 3曲。
- バッハ:平均律第1巻第1番ハ長調 プレリュード
- ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番「月光」第1楽章
- C.P.E.バッハ:ソルフェジエット ハ短調
最初のバッハのプレリュードはこれまでにも何度か弾いているので、かなり高い確率で通して弾けるようになった。
そして、今練習中の「月光」ソナタも、緊張が持続すれば?(運が良ければ?)ほぼノーミスで弾けるようになりつつある。
そして、もう一つ大きいのは、途中でミスしても止まらずに弾けるようになってきたこと。「月光」の場合、ミスは左手の三連符の伴奏が多いので、誤魔化しやすいというのもあるかも知れないが…?
ただ、ミスしても止まらないようになったのには、一つ思い当たることがある。それは、意外にも?スケールやアルペジオの基礎練習(ハノン)。
ハノンは去年から始めた。といっても、スケールに一年かけて、アルペジオに今年の一年をかけて…というスローペースであるが…(^^;)。
この練習ではテンポアップが課題になるので、少し無理して速いテンポで繰り返し練習を行う。そうすると、ミスしてもいちいち止まっていては練習にならない。
なので、最初から「ミスしても止まらない」という心構え?で弾くことになる。
それが、元々あった「ミスすると止まるクセ」を減らしているのでは?…と思うのだ ♪
それともう一つ、フレーズの終わり(つなぎ目)の弾き方があると思う。
物理的にも気持ち的にも「息継ぎ」をして落ち着くこと。音楽的に言うと、フレーズをちゃんと収めること。場合によってはほんの少しルバートさせる…など。
三連符の伴奏が切れ目なく続く「月光」ソナタは、そのいい練習になっていると思う。
"Prestissimo" の「ソルフェジエット」も、フレーズ間をうまく繋がないと息が上がってしまうので、音楽の流れを止めない範囲で少し「息継ぎ」をしたいと思っている。
まぁ、これが本当かどうかは 3曲目の「ソルフェジエット」で試されると思う。
まだ「十分には弾けていない」ので、まずは自信を持って、余裕を持って弾けるレベルまで練習する必要がある。
で、バッハのプレリュードや「月光」ソナタと違って、誤魔化しにくい?音型だと思われるので、ミスしたときの「止まるクセ」がどの程度直っているのかも分かるだろう。
フレーズの終わりなどでは少しルバートしないと弾けない箇所もあるので、これは意識的に練習したいと思っている。
それにしても、本当にたくさんの「止まらずに弾く」関連の記事を書いている。…ということに、昔の記事の引越し作業をやる中で改めて気がついた(呆れた)…(^^;)。
一番古い記事はコレ(↓)。「工夫」というほどではなく、毎回の練習の最後に通しで弾いて、曲の先頭からどこまでノーミスで弾けたかを記入する…だけなのだが…。
《練習の工夫:通しで弾くこと》 2013年8月26日
まとめ記事のようなものもある。
《ピアノ練習のヒント:止まらずに弾く》 2015年7月24日
そして、一番最近の記事がコレ(↓)。
《「止まらずに弾く」ための練習をどうするか?》 2022年5月11日
まぁ、どこまで出来るかはまだ分からないが、レパートリーを増やす中で「止まらずに弾く」こともある程度は達成したいと思っている。もうそろそろ…(^^;)。
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