Faber Music 社のサイト(↓)で現代ピアノ曲の楽譜をパラパラ見ていて、面白い作曲家&ピアニストを見つけた。アン・ロヴェット(Anne Lovett)というフランス生まれロンドン在住の女性作曲家なのだが、その作品はちょっと不思議かも…?
アン・ロヴェット(アン・ラヴェ)は、パリ高等音楽院(Conservatoire Superieur de Paris)で、Pierre Reach(Artur Rubinstein の生徒)と Alberto Neuman(Arturo Benedetti Michelangeli の生徒)にピアノを学び、11歳でいくつかの音楽祭で演奏するようになる。
英国に移ってからは、ロンドンの王立音楽院で Hamish Milne に師事した。さらに、作曲を Ruth Byrchmore に、室内楽を Michael Dussek に、ジャズを Dominic Alldis に学んだ。
✏️Anne Lovett(本人公式サイト)
✏️Anne Lovett(Faber Music)
作風は、ちょっと聴くとイージーリスニング風、あるいは「ポストクラシカル」?あるいは時々「ミニマル」的?…。でも、もっとダイナミックでパワフルな部分もある。
調性音楽の範囲で聴きやすいのだが、イージーに聴き流せない何かがあって、現代音楽的ではないが、コンテンポラリーな雰囲気があり、一言で言うと「不思議」?…なのだ…(^^;)。
個人的にはたぶん気に入っていて、デビュー・アルバム "Beyond (and below)" などは、3回くらい聴いてしまった ♪
作品を一覧でまとめたものは見つからなかったので、これまでにリリースされたアルバムを中心に、その収録作品を並べることにする。
以下、「♪ YouTube プレイリスト」「💿アルバムタイトル= amazon music へのリンク」「カバーイメージ」「収録曲」の順。
収録曲:
- Raindrops On Mars
- Tokyo Rush
- Ishtar's Gate
- Beyond (And Below)
- Interlude
- On The Run
- A Melancholic Waltz
- Perpetuum Mobile
- Liquid Daydream
- Le Petit Prince
- Berceuse
- (Tokyo Rush):Bonus Track
💿The Eleventh Hour 2018
収録曲:
- At The Same Time
- What We Are
- For Now
- Moonlight
- Margate
- There Is No Why
- L'Albatros
- Nocturne
- A Prayer
- The Eleventh Hour
- Psyche Piano
- Dystopia
- At The Same Time - Alt Version
下記の作品は、2020年に "The Eleventh Hour" と同じスウェーデンのレーベル「1631 Recordings」からシングルでリリースされたもの。
ピアノ曲以外では、Voces8(ヴォーチェス・エイト:アカペラ・ヴォーカル・グループ)から委嘱されたボーカル曲 "Infinity" もある。この曲が収録されたアルバム『インフィニティ』のタイトルにもなっている。
ちなみに、V.シルヴェストロフ(ウクライナ)の作品も入っているが、選曲・録音したのは、ロシアの侵攻前だとのこと。
💿Brainstorm 2022
収録曲:
- V.シルヴェストロフ:Kitsch-Musik
- C.ヴァイン:Piano Sonata
- Sebastian Currier:Scarlatti Cadences
- Sebastian Currier:Brainstorm
- A.ピアソラ:Angel
- Osvaldo Golijov:Levante
※ Osvaldo Golijov(オスバルド・ゴリホフ、1960- )はアルゼンチンの作曲家。
おまけ。"The Eleventh Hour" に収録されている "For Now" という曲の楽譜が Faber Music のサイトにあって(↓)、弾けそうなのでちょっと弾いてみた。
簡単な作りなので音は拾えるのだが、とても本人の演奏のように(音楽的に)は弾けない。…ので、練習曲として採用することは諦めた…(^^;)。
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