✏️ストピ、ショパコンのおかげで「ピアノブーム」再来も…ピアノ講師を困らせる“思わぬ落とし穴”(マネー現代)
この記事の中で、ちょっと驚いたのがピアノ(アコースティック)の出荷台数。
グラフ(↑)をお借りしたが、「ピアノの出荷台数は2011年の4万4160台から増え続け、以降、5万台後半ないし6万台を推移している」そうなのだ。
一方で、「電子ピアノは2011年には16万240台をつけたが、以降、右肩下がりで下落の一途を辿り、2020年には12万3720台にまで落ち込んだ」という状況。
とはいえ、電子ピアノはアコースティックピアノの 2倍以上の台数ではある。
昨年 4月に見た日経新聞の記事では「電子ピアノ売れ行き上昇」と書いてあったのだが…。実は、アコースティックピアノを選ぶ人も増えているのか…な?
この記事では「(後付け可能な)消音ユニットの発達」とか「ユーチューブや“ストピ”を通して聴く『本物のピアノの音色』に再評価が下されたこと」がこの結果につながっているのではないか…と分析している。
もう一つ気になったのが、記事の最後に書いてあったこと。
「日本人の文化の底力」という見出しで、こんなこと(↓)が書いてある。
「昨今のピアノ再ブームの兆しは、この苦い経験を踏まえて、日本人の文化の底力と世界に打って出たときに恥ずかしくないだけの教養を弛まず磨いてきた証左といったところか」
ここにある「苦い経験」とは、「バブルの時期、世界では日本人は文化の底が浅く教養のないと蔑まれたこともあった」ということを指している。
「日本人の文化の底力」が証明されたことの一つに、昨年のショパンコンクールでの日本人の活躍が挙げられている。このことには何の異議もない。
ただ正直に言うと、バブル期に比べて、今の日本の「文化の底力」は向上したのだろうか?…というのが率直な疑問である。
バブル期を経験した身として感じるのは、バブル期には良くも悪くも「上昇志向」があって、それは文化や芸術の分野でもそうだったと思う。
まぁ、今の日本の「文化」には疎いので、これ以上のコメントはできないが…。ただ、感覚的にはバブル期とそんなに変わってない、むしろ下がっているような印象もなくはない…。あくまで個人の感想ですが…(^^;)。
とはいえ、ちょっと気になったので、ネットで関連する記事を探してみた。
直接「日本の文化レベル」に言及した記事はなかったのだが、ちょっとショックだった(でも、そうかも…と思ってしまった)のは、世界で活躍する指揮者のプロフィールには N響など、日本のオーケストラでの経歴が書かれることが少ない…ということ。
ピアニストの経歴に、ショパンコンクールの入賞経験は書かれても、浜松国際ピアノコンクールでの入賞経歴は書かれないこともあるらしい…😥。
ちなみに、元の記事はピアノのレッスンを受ける大人が増えていること、そのことに対してピアノ講師の方もいろいろ困ったりしていることが書いてあって、それはそれで現状の様子が分かって面白い。
ただ、「ストピ(ストリートピアノのことらしい)」「ピアノ系ユーチューバー」「若い男性講師は若いママに人気」あたりの切り口?は、「ピアノブーム」(があるとしたら…)の一面しか捉えてないような気もするのだが…(^^;)。
空港ピアノや駅ピアノも初めの頃?(4年ほど前)の方が楽しめた…。
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