2022年2月4日金曜日

ルネサンス〜初期バロックの鍵盤作品は初見練習にいい?

ある程度弾けるまで練習するつもりだった W.バードの「女王のアルマン」が、そこそこ気持ちよく(時々ミスしながら…(^^;)…)弾けるようになったので、次の曲を探し始めた。

とくにこれという曲がないので、鍵盤音楽史の勉強で聴いてきた、スウェーリンク、ブル、ギボンズあたりを探っている。




まず弾いてみたのが、今勉強中のドイツのザムエル・シャイト(Samuel Scheidt, 1587-1653)という作曲家の "Bergamasca" という曲(↑)。

ドビュッシーの『ベルガマスク組曲』が好きなので、その連想で選んでみたのだが、あまり関係はなさそうだ。

バロック時代のベルガマスクは「16~17世紀頃の北イタリア、ベルガモ地方の素朴な舞曲で、しばしば変奏曲やカプリッチョの主題に取入れられた」ものだそうだ。


この曲は 4小節の短い主題の 22の変奏でできている。

だんだん音符が細かくなったり、3連符や 6連符が出てきたり、三度の練習とか同音連打も出てくるので、何だか練習曲のようでもある…(^^;)。途中はこんな感じ(↓)。




次に、ジョン・ブルの代表曲として挙げられていた「ファンタジア」に挑戦してみた。キット・アームストロングの演奏(↓)が気に入っていたものだ。



出だし(↓)は弾けそうな感じで始まるのだが…。




途中からとても速く(音符が細かく)なるので、結構大変だ。キットくんの演奏の 3倍くらいは遅いテンポで弾いたと思う…(^^;)。

とくに、ここ(↓)は速く弾かないと、低音部の面白い感じがまったく出ない。




それにしても、この曲の拍子は何なのだろう? "₵" と書いてあるので「2/2 拍子」と思いきや、1小節の中には二分音符が 6つ入っている。「6/2拍子」?

そう思って弾いていると、二分音符が 4つの小節とか 8つ、10個、12個の小節まで出てくる。まるで現代音楽みたいな…(^^;)?

ネットで調べると、「バロック時代には二分音符を基準(1拍)」にしていて「4/2拍子というのもあった」とは書いてあるが、"₵" が「6/2拍子」なども意味するという説明は見つけることができなかった…。


試し弾きをしていて思ったのだが、ルネサンスから初期バロックにかけての曲は、(すべてではないだろうが…)初見の練習にいいのかも知れない。

…というか、初見でもそこそこ弾ける曲が多いような気がする。

比較的やさしい曲を選んでいるせいもあるとは思うが、構造がわりとシンプルで、難しい和音や臨時記号とか転調がないのも一つの理由なのだろう。

ブルの「ファンタジア」も、テンポは遅いにしても、最初思ったほどは難しくなかった。

もしかして、私の初見能力が進歩している?…のだと嬉しいのだけれど…(^^;)。



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