この曲を初めて聴いたのはキット君(キット・アームストロング)の現代ピアノによる演奏。メロディーラインが美しく、対位法的な掛け合いや、途中で出てくるポリリズムなども面白くて、気に入っている ♪
ただ、後半部だんだん速くなって行くのがちょっと大変だ。とくに、ここ(↓)は速く弾かないと、低音部の面白い感じが出ない。この楽譜の最後の小節からコーダに入る。
…で、これまで他の演奏をほとんど聴いていないことに気がついて、少し遅めの演奏を探す目的もあり…(^^;)…、チェンバロやオルガンでの演奏も聴いてみた。
楽器が変わると曲の雰囲気も少し変わって、チェンバロもオルガンもそれぞれに面白い。オルガンの場合、少し軽めの(笛のような)音の方がこの曲にあっている気がする。
一つ気がついたのは、キット君の演奏は、後半部分で音符が細かくなるだけではなく、テンポも意図的に上げているようだ…ということ。
これは、音楽鑑賞的にはとても盛り上がっていい ♪…のだけれど、自分で弾く場合はあまり真似したくないところだ…(^^;)。
YouTube で聴いた音源をいくつか挙げておく。
- キット・アームストロング:ピアノ
♪ Kit Armstrong – Bull: Fantasia (Fitzwilliam 108) - ピーテル=ヤン・ベルダー :チェンバロ
♪ Fantasia CVIII - クリストファー・ホグウッド:オルガン
♪ Bull: Fantasia - ティロ・マスター:オルガン
♪ Fantasia
キット・アームストロングの演奏は、『ウィリアム・バード/ジョン・ブル:作品集』に収められているもの。
チェンバロのピーテル=ヤン・ベルダー(Pieter-Jan Belder、1966- )はオランダのチェンバリスト。2000年のライプツィヒ・バッハ・コンクールのチェンバロ部門で第1位。
この音源は下記 CD(Brilliant Classics、2016)のもの。ヤン・ベルダーは「フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック」の全曲を録音しているようだ。
クリストファー・ホグウッド(Christopher Hogwood、1941-2014)はイギリスの指揮者・鍵盤楽器奏者(チェンバロ・オルガン)・音楽学者。
ティロ・マスター(Thilo Muster、1965-)はドイツ/スイスのオルガニスト。1994年から2005年まで、ジュネーブの聖ペテロ大聖堂のオルガニストを務めた。
元の音源はこれ(↓)。17曲が収録されている。
✏️John Bull: Selected Keyboard Music(IFO Classics)
…ということで、昨日から改めて譜読みを開始した。
まず、指使いを模索中。後半の速い部分はスケール練習の延長のような形なので、自分の実力範囲内での最速で弾きたいと思っている。なので、最適な指使いを早く決めたい。
それと、装飾音符の入れ方もプロの演奏を参考に少しずつ決めていこうと思う。
あと、臨時記号が楽譜通りだとちょっと違和感があったりもするので、これもプロの演奏を参考にしたいと思っている。…のだが、聴き取りはちょっと苦手である…(^^;)。
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