まだまだお元気そうでなによりだ。同世代なのでなんだか嬉しい…(^^)♪
✏️Mitsuko Uchida: 'You have to risk your life on stage'
Playing of limpid precision … Mitsuko Uchida at the Royal Festival Hall in London. Photograph: Sonja Horsman for the Observer |
いい雰囲気のインタビューなので、英語が苦にならない方は The Guardian の記事を読んで戴いた方がいいかも…(^^)。以下、私が興味を持ったところだけ勝手訳?でご紹介。
ちなみに、内田光子さん、この秋はロンドンの Southbank Centre にある Royal Festival Hall で、シューベルトのソナタを弾いているようだ。→12月7日のリサイタル
同じ2018/19シリーズで、来年の2月6日には Mahler Chamber Orchestra とモーツァルトのピアノ協奏曲 19番と20番の演奏(弾き振り)が予定されている。
年齢を重ねて作品に対する態度が変わってきたか?という質問に対して…。
「自分ではよく分からない。一つはっきりしているのは、私はずっと学生のままでいるということ。日々、勉強して一生懸命やっているだけ」
「もう一つ、20年間変わっていないのはドイツ音楽に対する深い愛情。新ウィーン学派もそうだけれど、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトは4聖人と言ってもよい。(でも)これからの数年でレパートリーをまた広げようかとも思っている。ショパンに戻るとかヤナーチェクとか…」
でも、それは少し先(2021年?)のことになりそうだ。
「それには時間が必要。充電期間(sabbatical)を取りたいけど、今は時期がよくない。2020年のベートーヴェン生誕250周年を控えていて、『ディアベッリ変奏曲』をカーネギーホールとかプロムとか(初めて)あちこちで弾くつもりだから」
ちなみに、私は2015年にサントリーホールで『ディアベッリ変奏曲』を聴いていて、とても感激した。「初めて」というのは、同じ曲をあちこちで…という意味?
→《内田光子さんのリサイタル最高でした!♪》
彼女は他にも色々忙しい。 Mahler Chamber Orchestra とのモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ(5年計画)もあるし、マールボロ音楽祭の音楽監督の仕事もある。
内田光子のアプローチは選んだ作曲家・作品に深く入り込む。他の作曲家の音世界を混ぜようとはしない。アプローチの純粋さの先には明快で精緻な演奏がある。
そして、決して沢山の演奏をしようとは思っていないようだ。
「多くても年に55回が限度。他のピアニストが100回とか140回とか演奏するのと比べると少ないとは思うけど…」
ステージに出る瞬間というのはどんなもの?という質問には、
「ステージに人生をかけるくらいの気持ちで望まなくては。生の演奏というのは、だからこそ面白いのよ」
…とすごいことを淡々と仰る…(^^;)。リスクを避けることはできる?と訊かれ…。
「できるかも知れないけど、色んなことを知れば知るほど演奏が難しくなるし、リスクはより大きくなってくる。以前は歳をとって賢くなれば、もっと簡単になるはずだと思っていた。でも、そうはならなかった。賢くなってないのかしら…?」
そして、最後に笑いながらの一言。
「ずっと変わらないことが一つある。モーツァルトやベートーヴェンやシューベルト、それから親愛なる友人のクルターグ・ジェルジュなど同時代作曲家の音楽を弾くことができる私の人生の日々、それは天(があるなら…)からの贈り物」
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