まず、初来日ということで、ニコラス・ナモラーゼというピアニストを聴いてみた。作曲もするようで、ちょっと面白いかも知れない。
ニコラス・ナモラーゼ(Nicolas Namoradze、ジョージア、1992〜)は、ジュリアード音楽院修士課程のあと、ニューヨーク市立大学大学院センター博士課程に在籍しているピアニスト・作曲家。今年のホーネンス国際ピアノコンクールの優勝者である。
簡単なプロフィールは下記にある。上の写真もここからお借りした。
✏️Nicolas Namoradze(アイエムシー音楽出版)
このサイトによると、2019年の初来日ツアーは、名古屋の宗次ホール(6/4)と東京文化会館小ホール(6/9)のリサイタル。
プログラムには、スクリャービン、バッハ、シューマンに加えて、自作の「アラベスク」(2018)と「練習曲第1,2,3番」(2015-2017)が入っている。
個人的なお気に入りポイントとしては、作曲家でもあることと、ピアニストとしても「現代音楽や一般には知られていないピアノ曲への関心も強く、ゴドフスキー『ショパンのエチュードによる練習曲』やリゲティ『練習曲』、実演機会の少ないドヴォルジャーク『ピアノ協奏曲』などを積極的に取り上げている」というところ。
ピアニストとしての演奏はどうかというと、とりあえずは微妙なところ…かな?
ホーネンスでの録音がいくつかあったので聴いてみた。
♪ Bach: Partita No. 6 in E minor BWV 830 | Nicolas Namoradze (Live from Honens)
音はやや硬めだがわりと好きな音。ただ、弾き方(解釈というのか…)が私の好みと合わないところもところどころある。テンポ感が合わない部分も…。"Corrente" は私の感覚からするとちょっと早すぎる。でも、全体的には嫌いではない。
♪ Chopin-Godowsky: Etude Op. 25 No. 6 "Double Thirds" | Nicolas Namoradze (Live from Honens)
ゴドフスキー『ショパンのエチュードによる練習曲』、いいと思う ♪
♪ Brahms: Piano Concerto No. 2 | Nicolas Namoradze, Karina Canellakis, CPO (Live from Honens)
まぁ、普通に?いい演奏のうちに入るかな…。
で、一番気に入ったのは自作のエチュード(↓)かも知れない。とりあえず面白い ♪
♪ Namoradze: Etudes for Piano I-III
(I: Major Scales II: Mostly Triads III: Moving Mirrors)
ピアニストとしてすぐに「お気に入り」に入るというほどではないが、現代曲の演奏や本人の作曲したピアノ曲など、これからも注目していこうとは思っている。
なお、《ピアノカレンダー2019》を更新したときに、《2019年来日ピアニスト一覧》の更新を忘れていたので、すぐにやろうと思う…(^^;)。
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