実は、バレエの世界にも同じようなピアニストがいて、それが日本人女性で、ウィーン国立歌劇場で活躍されている、という記事(↓)を読んで2度びっくりした。
✏️舞台裏へようこそ
この記事は「バレエピアニスト」である滝澤志野さんの紹介記事みたいなものだが、なかなかの大活躍である。「職場は、ウィーン国立歌劇場」で…
「…バレエ団のクラス(基礎稽古)の伴奏で一日が始まる。午後はリハーサル。定番のチャイコフスキーから無調・変拍子の現代音楽まで、オーケストラに代わって音を出す」
「夜は公演。ピアノの出番があれば、オーケストラピットに入る。昨夏の来日公演では、舞踊芸術監督のマニュエル・ルグリと2人で舞台に上がり、バッハでの『共演』を果たした」
…と、裏方的な仕事からステージまでフル活動だ。
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この「ウィーン国立バレエ」は5月に来日するのだが、公式サイト(↓)には、残念ながら滝澤志野さんの名前は見当たらない。やっぱり「裏方」?
✏️ウィーン国立バレエ団 2018
このサイトには練習風景の動画も載っているが、「バレエピアニスト」というのはこんな感じなのかな?という一コマがあった(別の男性ピアニストですが…)。
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もう一つちょっと面白い記事を見つけた。「オペラ指揮者&コレペティトア」宮嶋秀郎さん(チェコ・プラハ在住)のブログだ。
✏️コレペティトアとピアニストの違い
「コレペティトア」というのは「コレペティートル」とか「レペティトゥール」とか、いくつかの呼び方があるようだが(ややこしい…^^;)、Wikipedia では「歌劇場などでオペラ歌手やバレエダンサーにピアノを弾きがら音楽稽古をつけるコーチ」とある。
ところが、上のブログ記事によると「コレペティトア=指揮者」ということになる。本場で実際にその職業についている人の言葉なので、たぶんそうなのだろう。
それによると、
「元々ヨーロッパでは、指揮者はまずオペラ劇場でコレペティトアとして長年修行し、後に指揮者に成長or昇格して行く、というのが伝統である」
…とのこと。
コレペティトアというのは伴奏「ピアニスト」の究極の形なのではなく、「指揮者」に至る途中の姿、ということらしい。やはり文化的背景とか伝統の違いは大きい…。
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