今日はピアノに関する雑誌の話。
雑誌などの「媒体資料」というものをご存知だろうか?
これは、広告を出す人(広告主)に向けた資料で、雑誌の特長とか発行部数とか読者層とか、もちろん広告料金とかが書いてあるものだ。ふつう見ることはないと思うが、パラパラみると結構面白いことが載っている。
以前、ピアノに関する雑誌を探したことがある。見つかったのは「ムジカノーヴァ」「月刊Piano」「CHOPIN」の3誌で、どれも私のような趣味人向けではなさそうなので購読は諦めた。
それもそのはずで、媒体資料に書いてある読者層は、
- ムジカノーヴァ→ピアノ指導者
- 月刊Piano →10代ピアノ女子
- ショパン→ピアニスト
とある。しかも、男女比では、女性が97%(ムジカノーヴァ)、94%(Piano)。男性のシニアの趣味人は相手にされてない。まぁ、その人口を考えても、あるはずがない…(^^;)。
ムジカノーヴァ、月刊Piano の媒体資料には、読者データが載っていて面白いのだが、例えば「年代」と「職業(学校)」を見てみると…。
ムジカノーヴァの場合…
月刊Piano の場合…
その他、1カ月の小遣いを見ると、ムジカノーヴァは 5,000円未満が7%、5,000〜30,000円が64%。月刊Piano は「趣味関心ごとに使う金額」という言い方だが、5,000円未満が48%、5,000〜30,000円が40% と差がある。
ムジカノーヴァの読者は、多くがピアノの先生ということもあり、所有しているピアノは57%がグランドピアノ、アップライトが28%で電子ピアノが15%となっている。レッスンで電子ピアノを使っていると答えた人は24%(意外と多いのかな?)。
ところで、こういう雑誌に広告を載せる場合、どのくらいの費用がかかるのだろう。興味本位で、いくつかの雑誌の数字を並べてみた。数字は、「雑誌の値段:発行部数:フルカラー1ページの広告料」。雑誌名は、数字が比較しやすいように4文字に省略してある。
- ムジカノ: 905円:6.5万部:30万円
- 月ピアノ: 670円:20万部:45万円
- ショパン: 860円: 7万部 :45万円
- 音楽の友: 998円:10万部 52万円
- レコ芸術:1,389円:10万部:52万円
- ぶらあぼ: 0円 :49,655部:35万円
必ずしも部数が多いほど高いということではないのは、読者層とかの関係と思われる。それにしても「月刊Piano」の20万部というのは頑張っているな〜。音楽の友の2倍あるとは思わなかった。
その他の情報にも興味ある方は下記をどうぞ。
✏️ムジカノーヴァ媒体資料(pdf)
✏️月刊Piano媒体資料(pdf)
✏️ショパンの媒体資料(雑誌広告代理店のページ)
0 件のコメント:
コメントを投稿