会場に入ると、まず所狭しと並んでいるいろんな種類のピアノと何台かのエレクトーンが目に入った。そこそこ入っている客がそれぞれ思いのままに弾いているので、ちょっと騒々しい。もう少し優雅な?状況を想像していた私はちょっとびっくり…。
でも、まあそんなものだろうと思いつつ、グランドピアノを見にきたと受付の女性に告げると、他の部屋に案内された。
グランドピアノの試弾
部屋にはグランドピアノが5台ほど置いてあった。新品が3台と中古品が2台。こちらは、ほとんど人がいなくてほぼ独占状態。で、カミさんがおもむろに新品ピアノの試弾を始めた。YAMAHA の C3X という、置いてある中では一番上の機種である。
びっくりするほど音が違う(いつも聴いているウチのピアノと)。カミさん、いつになく嬉しそうに弾いている。その気持ちはよく分かる。私も少しだけ弾いてみた(もっと弾いてみたかったのだが、なにせ横に営業の女性がいたので…)。鍵盤も軽めで楽に弾けるし、音もいいのでちょっと上手くなった感じ ♪
ただ、カミさんほど大きないい音が出ないので、まだまだ脱力とかが十分じゃないんだなぁ、とも思ったのであった。ウチのピアノだとそれほど違わないと感じていたのは、ピアノのせいだったのか? いいピアノは弾き手の実力を際立たせるのか?
調音パネルと防音室
そのあと、ぶらぶらしていたら面白いものに出くわした。「調音パネル」というもの。
YAMAHA 調音パネル ACP-2 MN (ナチュラル)
模様のような穴の空いた単なる板(ついたて)のように見える。ピアノ部屋に立てて置いたり、壁に取り付けて、ピアノの音の響きを良くするものらしい。音の吸収・反射・拡散を調整するしかけのようだ。
公衆電話ボックス(昔の…)くらいの箱の中で音を体験させてもらったが、確かに高音がクリアになり低音が豊かに響く感じがした。実際のピアノ部屋でどの程度の効果があるのかは不明だが、面白かった。
そのあと防音室にも入ってピアノの音も体験させてもらった。4畳半くらいの部屋の壁にもこの調音パネルが何枚か貼ってあった。ピアノ室の中の音がこもったりせず、弾いている人にいい音が聴こえるように設計されているとのこと。
元理工系学生&ちょっとだけオーディオ・マニアだった私にとってはとても興味深かった。
ピアノの分解・調律体験
それから、アップライトピアノの分解と調律の体験コーナーに行った。こちらのメインのお客さんは子供たちである。が、目の前でピアノが分解される様子を初めて見る大人(私)にとっても十分に楽しめた。
子供たちに混じって調律の体験もさせてもらった。思ったより簡単に音が上下することにまずびっくり。音を狂わせてから2つの弦を同じ音の高さに戻すだけなのだが、これが意外に難しかった。苦労の末にこれで合ったと思った瞬間、調律師の先生から「もう少しですね」と声がかかったときにはがっかりした。
下の写真は、中がすっかり見える状態になったアップライトピアノを子供たちが弾いているところ。
なお、ピアノとエレクトーンの講師によるミニ演奏会があるというので、一応聴きに行ったのだが、観客はほとんどが親子連れで、遊園地のアトラクション状態。そして、演奏自体はかなり「残念」なものだった。子供たちがピアノ嫌いにならなければいいのだが…。
…とはいえ、いろいろと有意義な体験ができて、楽しい半日が過ごせました。感謝 ♪ です。
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