2022年11月16日水曜日

2023 GRAMMY ノミネート:内田光子さんのディアベリとトリフォノフのフーガの技法 ♪

第65回グラミー賞のノミネート作品が発表された。クラシックの "Best Classical Instrumental Solo"(器楽ソロ)部門に、私の好きな二人のピアニストがノミネートされた ♪

「ディアベリ変奏曲」の内田光子さんと「フーガの技法」等のダニール・トリフォノフだ。

✏️2023 GRAMMY Nominations: See The Complete Nominees List



内田光子さんがノミネートされた CD は、今年 4月にリリースされたもの。録音は 2021年の10月。「ディアベリ」は 2013年から彼女の重要なレパートリーとなっている。




内田光子さんの「ディアベリ」については、2015年にサントリーホールで素晴らしい演奏を聴いた…という思い出深い曲である。


この時期、なぜか「ディアベリ」と縁があって?…翌年の 1月にはチョ・ソンジンの師匠であるローラン・カバッソさんの定評のある演奏も聴きに行っている。


そして、実は一度自分でも練習したことがある。…といっても、弾けそうな曲を 5つほど選んで練習しただけだが…(^^;)。




内田光子さんは、これまでにグラミー賞を二度受賞している。

2011年のアルバム『内田光子/モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番』での「最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞」と、2017年の『シューマン:リーダークライス、女の愛と生涯/ベルク:初期の7つの歌』での「最優秀ソロ・ボーカル・アルバム賞」である。

今回もし受賞ということになると三度目、そして初めてのソロでの受賞となる。ちょっと期待したい…(^^)♪


そして、ダニール・トリフォノフのノミネート CD はこれ(↓)。

バッハの「フーガの技法」を中心に、バッハの息子たちが書いた作品や、アンナ・マグダレーナ・バッハに贈った音楽帳からの作品などを集めた興味深いアルバムだ。

💿バッハ:アート・オヴ・ライフ




実は「フーガの技法」という作品は、バッハの中でも地味でやや難解な作品だと思っていたので、あまり聴いていなかった。

…のだが、トリフォノフの演奏(2020年 Virtual Verbier Festival)で、この作品の良さを初めて認識したのだった。そういう意味でもトリフォノフの「フーガの技法」も、私にとっては思い出深い作品である。



トリフォノフも、2018年に『超絶!トリフォノフ・プレイズ・リスト』で「最優秀クラシック器楽ソロ賞」を受賞するなど、グラミー賞の常連のようになっている。


"Best Classical Instrumental Solo"(器楽ソロ)部門はピアノだけではないので、ピアニストが受賞するとは限らない。ノミネートされているのは下記の 5作品。

Abels: Isolation Variation
Hilary Hahn

Bach: The Art Of Life
Daniil Trifonov

Beethoven: Diabelli Variations
Mitsuko Uchida

Letters For The Future
Time For Three; Xian Zhang, conductor (The Philadelphia Orchestra)

A Night In Upper Town - The Music Of Zoran Krajacic
Mak Grgić


発表&受賞式は 2023年の 2月 5日に予定されている。



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