二回ほどの試し弾きと 2時間弱の譜読みをした範囲では、何となく気に入っている ♪
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前回の《▼週報:平均律のフーガ修了 ♪ 次のピアノ練習曲の選曲迷走中?》に少し書いたように、この一週間ほどは、何の方向性もなく色々と弾き散らかしていた…(^^;)。
『ハチャトゥリャン 少年時代の画集』『ショスタコービッチ ピアノ作品集』から始まって、ドビュッシー、ラヴェル、フランク、シューベルトなど…。
そして、久石譲さんの『ENCORE』という楽譜も一通り弾いてみて、やっぱりポピュラー系は物足りないかな…と思いながら、昔の候補曲などもやってみたのだけれど…。
…で、ふと目についたフォーレの楽譜を 2冊ほど試してみたところ、このフーガに出会った…という次第…(^^)♪
バッハのフーガつながりで「フーガ」を探していた訳ではないが、第一感で気に入った ♪
どうも、私の場合、「旋律+伴奏」みたいな曲よりも「対位法」的?な曲の方に惹かれる傾向が強いようだ。
フォーレは若い頃に「レクイエム」が好きだったくらいで、他の曲はあまり知らない。ピアノの練習曲として何度か候補に挙げたことはあるが、どうもピンとこなかった。
…で、気がつくと、フォーレの曲を練習するのは今回が初めてだった…(^^)♪
この曲が載っていたのは『フォーレ・ピアノ作品全集 4』(春秋社)で、バラード Op.19、ヴァルス・カプリス 4曲、無言歌 Op.17、小品集 Op.84 が入っている。
「フーガ イ短調」は「小品集(8つの小品)」の中の 1曲。
「小品集」Op.84 は 1902年に出版されているが、8曲が作られた時期は様々なようだ。3曲目の「フーガ イ短調」は 6曲目の「フーガ ホ短調」と同じ 1869年(24歳)の作品。
第2曲「幻想曲」、第4曲「アダジェット」、第7曲「喜び(アレグレス)」第8曲「ノクターン」の 4曲は 1902年の作品なので、この曲集のために作られたものかも知れない。
ちなみに、この曲集はシューマンの『色とりどりの小品』に刺激されてまとめられたもので、第2曲「幻想曲」のタイトルは自筆譜では「アルバムの一葉」となっている。
ただ、初版ではフォーレの希望に従って表題はつけられず、調性のみが記されていたようだ。のちに、出版社のアメル社が勝手にタイトルをつけたということらしい…。
YouTube で音源を探したが、あまり有名な曲ではないらしく、それほど多くの演奏はない。Op.84 の中では第5曲「即興曲」が一番人気…なのかな?
この音源はこの CD(↓)のもののようだが、Op.84 については第1、3、5、7番の 4曲しか入っていない。演奏はアントニー・シピリ(Anthony Spiri)という米国のピアニスト。
ちなみに、3年ほど前の福間洸太朗さんの CD "France Romance" には、フォーレの曲として「即興曲」Op.84-5、「ノクターン」Op.84-8、「3つの無言歌」Op.17 が取り上げられている ♪ 残念ながら「フーガ」は入っていない。
…ということで、とりあえず譜読みを開始した。今回は指使いの前に曲の構造を理解しようと思って、テーマがどこに出てくるのか、それ以外の部分がどうなっているのか?…などを気にしながら、曲全体をつかもうとしているところ。
3ページの短い曲であるが、最初に 4回各声部にテーマが登場したあと、間奏のような部分をはさんで、テーマ 2回セットが 3回ほど繰り返されて、最後にイ長調のコーダとなる。
4声のフーガであるが、バッハの 4声ほど複雑な作りではないので、それほど難しさは感じない。まぁ、もう少し練習しないと分からないが…。
主な出典記事は下記。
✏️フォーレ :8つの小品 Op.84(PTNAピアノ曲事典)
✏️夜想曲 (フォーレ)(Wikipedia)
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