ブラームスの「間奏曲」Op.116-4 の譜読みを始めて早くも 2週間が経った。「早くも」と書いたのは、いまだに「譜読み&部分反復練習」から抜け出せていないから…(^^;)。
なかなか「つかみどころ」のない曲と感じているので、アナリーゼ(楽曲分析)をやってみた。…のだが、この曲で表現されている(と思われる)「心の葛藤」のようなものは、どうも分析を拒んでいるような気もする…。
ネットで解説記事を探したが見当たらない。PTNA の「ピアノ曲辞典」には簡単な説明(↓)しかない。「簡素でわかりやすい」が「形式にとらわれない」そうだ…(^^;)。
「(Op.116 の)多くが、三部形式の、簡素でわかりやすい形でかかれている。しかしながら、その作曲技巧はより洗練され、精巧なものになっている」
Op.116-4 についてはこれだけ(↓)…。
「夜想曲風の作品。冒頭の、断片的な2つの動機が意義深い」
「冒頭の断片的な2つの動機」は分かるが、その後にも特徴的な「動機」?がいくつか現れているように見える。専門家が見れば、冒頭の動機の変化形などとなるのかも知れないが、素人的には分けて考えた方が分かりやすい。
で、無理矢理? 5つの動機(モチーフ)を見つけ出して、私なりに理解を試みた ♪
その 5つのモチーフ(mt1〜mt5)が下記。
ざっと見て気がつくのは、mt1 以外はすべて「下降音型」となっていて、mt2 などは「嘆き」というか「ため息」と言ってもいいような音型になっていること。
ただ、伴奏が「上昇音型」になっていて、「救い」のようなものも感じられる。
mt4 と mt5 は mt3 の変化形(展開形)とみなせるのかも知れない。その mt3 も mt1 の展開形とも考えられるのかも…? でも、練習する立場からすると分けておきたい…(^^;)。
青枠で囲んだところは、mt1 の展開形で短調になっている。ここはとても印象的で、仮にこの曲が「三部形式」だとすると第1部と第2部の区切りになっている。
…で、mt1〜mt5 を元に、曲の構造を書いてみたのが下記。まったくのご参考まで…。第1部だけ、日本語で印象を書いてみた…(^^;)。数字は小節番号。
第1部
1-9:mt1+mt2:思い悩み+嘆き(主題提示?)
10-15:mt3:心のざわつき
15-26:mt4:思いを巡らせる(回想的?)
26-32:mt3':葛藤( f と p が交互に…)
32-36:mt1' minor:心の区切り(一旦は…)
第2部
37-44:mt5(第2主題的?)
44-49:mt2'
49-52:mt1''
53-59:mt4'
第3部(終結部)
60-64:mt5'
64-66:mt2''
67-71:mt3''
…ということで、上の分析が正しいのかどうかはともかく…曲全体の様子は何となく分かってきたような気がする。
で、練習の進捗であるが、まぁ「地道にコツコツ」レベルでは進んでいる。
「2:3 の左手の 3連符で最初が休符になっただけ」のところ(下記 15小節目の 3拍目から)は、だいぶ慣れてきた。
18小節目の右手「ラーソ」と左手 3拍目からの「シミシ #シド」もほぼクリアした ♪
ただ、もう一つの難所(↓)には少々?手こずっている。
1週間前に比べれば、ずいぶんマシになったと思うのだが、すんなり弾けるまでには至っていない。アルペジオにも苦戦中…(^^;)。左手伴奏は少し軽めに弾けるようにはなった ♪
ということで、早く「譜読み」段階を抜けて、弾き方の試行錯誤なども含めた部分練習に移行したいのだが…。もう少し時間が必要かも…(^^;)。
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