✏️Zlata Chochieva: As an artist, you have to be unique
「アーティストはユニークでなければ…」というタイトルもいいのだが、記事を読んで興味が湧いたので YouTube の音源(ショパンとラフマニノフのエチュードなど)を聴いてみた。なかなかいい、お気に入り候補に入れておくことにした…(^^)♪
© Evgeny Evtyukhov |
ズラータ・チョチエヴァ Zlata Chochieva は、1985年モスクワ生まれ、ロシアのピアニスト。2000年から2003年にかけてミハイル・プレトニョフの元で学んでいる。
モスクワ音楽院ではパーヴェル・ネルセシアンに師事し2012年に卒業。その後ザルツブルク・モーツァルテウム大学において、ジャック・ルヴィエのもとで2年間学んだあと、彼のアシスタンントになっている。
Shimanovsky Competition (Poland)、Tivoli Piano Competition (Denmark) など14のコンクールで優勝したようだが、メジャーなコンクールは見当たらない。
ルガーノ、ルツェルン、マイアミなど主要な音楽祭にも呼ばれるなど活躍する一方、後進の指導にも熱心なようだ。(YouTube にもマスタークラスの動画などがある)
✏️Zlata Chochieva 公式サイト
チェックしている最中に、ちょっと古いが(2015年12月)ねもねも舎のブログ記事(↓)を見つけた。将来を期待される若手の一人として紹介してある。
✏️ズラータ・チョチエヴァ Zlata Chochievaのこと
「1985年ロシアうまれのピアニストズラータ・チョチエヴァもまた、ロシア人が持つ強靱なパワーを武器に這い上がろうと頑張っているであろう一人…」
「さあ、這い上がれるか!頑張れ!チョチエヴァ!! … このスカルラッティなど、ブワッと燃え上がるパワーと瞬発力に溢れていて、聴いていてかなり気持ちがいいです」
…と紹介されている音源が下記。
♪ Scarlatti Sonata in Fsharp K.319 / Zlata Chochieva
ズラータ・チョチエヴァはこれまでに5枚ほどのCDを出しているが、2012年以降の3枚がすべてフルで YouTube にアップされているのは嬉しい…(^^)♪
2014年のショパンのエチュード集と2015年のラフマニノフのエチュード集は、 "German Record Critics’ Award" にノミネートされている。また、ショパンの方はグラモフォンの "Editor’s Choice" にも選ばれている。どれも一聴の価値あり!
♪ Rachmaninoff Chopin Variations, Op.22, Piano Sonata No.1(Full Album) played by Zlata Chochieva(2012)
♪ Chopin Études Complete (Full Album) played by Zlata Chochieva(2014)
♪ Rachmaninoff Études-Tableaux Complete (Full Album) played by Zlata Chochieva(2015)
Variations Sur Theme De Chopin Op.22
上の3つの音源をざっと聴いてみた。まだじっくり聴けているわけではないが、どの作品の演奏もなかなかいい感じである。印象に残ったことをいくつか挙げてみると…。
ラフマニノフのピアノソナタ第1番は、実はあまり聴き覚えがないのだが、とても魅力的な作品だ。演奏もダイナミックで勢いがあり、豊かな音響による爽やかな艶やかさといったものを感じさせる。
ショパンのエチュードは、耳タコのはずのショパンが、曲にもよるが、新鮮な音楽に聴こえる。音楽に推進力があり、歯切れの良い爽快感が走る。これはもう一度じっくり聴いてみようと思っている。
ラフマニノフのエチュード(音の絵)は、これまでそんなにいいと思わなかった(良さが分かっていなかった…^^;)のだが、この演奏は面白い。この作品の良さを十分に引き出しているように思われる。これももう一度聴いてみたい。
…ということで、私の「お気に入り」ピアニスト候補に入れておくことにした。他の作曲家の演奏も聴いてみたいが…。
おまけ。最初にご紹介した記事で、スティーヴン・コヴァセヴィチはズラータ・チョチエヴァを評して「最も興味深く、型にはまらないピアニストの一人だ」と言っている。
また、彼女自身の次の言葉も面白い。
"As an artist, you have to be unique, you have to show your own face, find your own way, take risks and be allowed to be different – not average and predictable, as is expected of you in competitions."
(アーティストはユニークでなければ、自分自身の顔を見せなければ、自分の道を見つけなければ、リスクを取らなければ、そして人と違うことが許されなければならない。コンクールで期待されるように、平均的で予測がつくのではなく)
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