《新年度:4月のカリキュラム?(ピアノ練習メニュー)》で書いたように、4月はピアノでの「作曲遊び」をやってみようと思っている。
ソルフェージュの基礎訓練みたいなことを今さらやるのもしんどいので、その代用品?として作曲の真似ごとをやってみようという訳だ。
そもそも「ソルフェージュ」って何だ?と調べてみると、聴音(音を聴いて楽譜に書く)、視唱(楽譜を見て歌う)、リズム練習というのが基本らしいが、初見奏とか楽典までを含めているものもある。音楽の基礎的な知識・能力のすべてという広大な解釈もあるようだ。
それはさておき、今回の目的は「音のイメージ」と「鍵盤(楽譜)のイメージ」を近づけること。楽譜を見て頭の中に音(音楽)のイメージを持つこと、音を聴いて(想像して)楽譜や鍵盤を思い浮かべること、が少しでもできるようにしたい。そのための「作曲遊び」である。
で、少しは作曲のための勉強もしながら、とりあえず1曲を作ることを目指しながら、次の選曲を兼ねた遊び弾きもしよう、という大まかなプランは立てたのだが…。(レパートリー化を目指しているバッハのプレリュードも継続)
具体的な「教材」のようなものが欲しい、と思って選んだのがアルヴォ・ペルトのシンプルないくつかの曲である。
アルヴォ・ペルト(Arvo Pärt、エストニア、1935〜)は、簡素な音の組み合わせを、鈴の音が鳴り続けるように一定のリズムで繰り返す「ティンティナブリ」という技法などで有名だ。2014年に「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞している。
最初に選んだのが「鏡の中の鏡」という曲。構成が簡単で真似できそうかも、というのが選定理由…(^^;)。
中音域の基本的な分散和音、要所で入る低音の響き、高音域のシンプルなメロディー、という3つの要素で構成されてる。もちろん、そのバランスとかメロディーラインが素晴らしいのだが、とりあえずはそのパターンだけ拝借しようかと思っている。
ちなみに、YouTubeにはいくつかの異なった編成の演奏がある。いちばん気に入ったのは、チェロとピアノの二重奏(↓)。
もう一つ、お手本にしようと思っているのが次の "Hymn to a Great City" という曲。
これは「和音+高音の繰り返し音」という、これもシンプルなパターンで構成されている。
それから、「ヴァリエーション(変奏)」も勉強したいと思っているのだが、そのための教材が次の曲。シンプルな変奏曲なので参考になりそうだ。(ゴルトベルクとかディアベッリは教材には適していない…)
ところが、カミさんに上のようなことを説明していたら、この曲で「聴音」やってみたら、というご意見…。
聴音は難しそうだし、やるのも面倒なので、パスしようと思っていたのだが…。というか、そもそも視唱とか聴音がしんどそうなので「作曲遊び」を思いついたのだ。
でも、いちおう「ソルフェージュ」と言っているわけだし、拒否する正当な言い訳も思いつかず、何となく聴音(というか耳コピ…)もやる羽目になりそうだ…。
たしかに、この曲のテーマはシンプルな単旋律だし、楽譜もないし、ヴァリエーションの勉強としてもいいのかも知れない。
その他、次の曲もなかなかいい。有名な曲のようだが、余裕があればこれも教材にさせて戴くかも知れない。
…ということで、とりあえずの「作曲遊び」は次のようなことを気がむくままにやっている。まずまずの滑り出しだろう(と思っている)。
・「鏡の中の鏡」を弾いて「作り」を勉強する
・「鏡の中の鏡」のパターンを真似して曲を作ってみる(そのうち)
・和声の勉強の代わりに賛美歌集を弾いてみる
・少しだけ聴音練習
さて、どうなることやら…♪
【関連記事】
0 件のコメント:
コメントを投稿