しかし…、である。
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この曲は、和音、しかも6音とか8音とかの多重和音(…というのかな?)の連続でできているので、そこが音としても面白いのだが、当然そこが難しいところでもある。
ところが、1ページ目の譜読みを終えた段階では、思ったほど苦労しなかったのだ。もちろん、非常にゆっくり和音を確かめながらの進行ではあるが…。ドビュッシーなので普通の和音ではないし、不協和音も混じっているので、初見で音をつかむのはかなり難しい。
指使いも考えつつ、音の組み合わせを頭を使って追っているうちに、実は3日ほどで1ページ目は「暗譜」してしまったのだ。私の「暗譜」は、弾けないけど音は覚えた、という状態である。
音は覚えたけど、指や手の動きがついていかない、というか和音をつないでフレーズの流れを作ることはできていない。なので、しばらくはこの「和音をつなぐ」ことをいかにスムーズにできるようにするか、というのが練習の主眼になる。
そこまではよかったのだが、2ページ目の譜読みに入って愕然とした。難所のオンパレードである。
とくに下の楽譜の箇所。最初の2小節、左手の和音がつかめない(指が届かない)。そのあとに8音からなる和音の連続、しかもベース音の合いの手?も入っている。さらに "Animez un peu"(少し animato : 活き活きと早く)と書いてある。
しかも、よく見ると同じような音型なのに微妙に音が変わっていたりする。頭でパターンを覚えるだけでは上手くいかない。さてさて、どうしたものか…?
…と、途方に暮れていても仕方ないので、もちろん、ただいま鋭意努力中(苦戦中)である。こういう箇所は、やはり私流の「暗譜」を先にするに限ると信じて、なんとか覚えようとしているところである。
ところで、ドビュッシーの好きな曲のうちで、できるだけ後期作品の香りがして、頑張ればなんとか弾けるのではないか、ということでこの曲を選んだのだが、「練習曲」としても意外といいのではと思い始めている。
もちろん、和音の練習がメインなのだが…。和音を連続して音楽にしていくには、例の「脱力」が必須になりそうなのだ。つまり、和音をしっかり弾いて、スムーズに次の和音に移るには、打鍵後すぐの脱力と手首を上げる動作、さらに次の和音に移る素早さと柔らかさが必要になる。
しかも、一番上の旋律を浮き立たせるための「Voicing」という技術が欠かせない。…などということを、頭では分かっているつもりなのだが、なかなか腕の方はあがらない…(^^;)。
もう一度、理論だけでも復習しておこうと思う。(→下記参考記事)
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