我が家のピアノが生まれ変わった!
諸般の事情?により数年間、調律をしていなかった我が家のピアノ。キーも重くなっていたりしたので、思い切って「一日ドック」のようなメニューをお願いした。
内容は、調律以外に鍵盤の高さとか深さの調整、ハンマーの整形、整音等で、弾き心地と音色が良くなるそうだ。…と聞いていたので、ちょっと期待していたのだった。
アクションから外された鍵盤がバラバラになっている |
昨日、朝から調律師の人がやってきて、まず分解・掃除から始まった。邪魔してはいけないと思いながらも、興味津々の私は、ときどきジャマしに行って写真を撮ったり、話を聞いたりした。なかなかに楽しい一日であった。
キーの動きを支える金属のピンがあって、それを磨いてピカピカにしたり、アクションの動きをよくするための潤滑剤をさしたり…。いやぁ、思ったより地道で大変な仕事だ!
鍵盤の高さ・深さの調整も面白かった。鍵盤を均一の高さに、かつ深さを10mmに調整していく作業である。
深さを確認するための定規を当てて、指で触りながら一つずつ微調整をしていく。その調整には5円玉の形の薄い紙(厚さの違うものが5種類ほどある)を鍵盤下のクッションとなっているフェルト?に貼っていく、という細かい作業である。(こんな場面で声をかけてはいけなかったのかも知れない…)
ハンマーのフェルトは一度削ってあるらしく、高音部の削りしろがあまりないため、調整に時間がかかっていたようだ。低音・中音・高音域の音色を合わせるのが大変らしい。
そして、最後にやっと調律の作業。それまでの作業を見ていたせいか、調律作業は簡単そうに見えた。もちろん、そう見えるだけで実はとても繊細で時間のかかる作業である。(さすがにここはジャマしませんでした…)
朝9時半から始まって、すべての作業が終わったのは、夜の7時を過ぎていた。…ので、その日は練習する時間がなく、少し弾いてみただけである。(カミさんの「試し弾き」はなかなか終わりませんでしたが…)
しかし、感激!である。弾き心地がまるで違う! 音の響きも驚くほど変わった。タッチが軽くなって、ドビュッシーの和音がきれいに聞こえる。音もかなり狂っていたのかもしれない。
プロのピアニストが調律師にいろいろ注文をつける話はよく聞くが、なるほどこういうことかと思った。(私の体験した何十倍も繊細なレベルだとは思うが…)
これで、きっとピアノの腕も上達することだろう!? ただ、タッチが変わっているので、慣れるのに少し時間がかかるかも知れない。
あとで調べてみると、今回の「一日ドック」には大まかに言うと3つの作業が含まれていたようだ。
まず「整調」。これは、鍵盤ごとに10カ所以上ある可動部分を調整して弾き心地を整える作業。次に「整音」という、ハンマーのフェルトの 堅さを調整して音色を整える作業。そして「調律」で、音の高さを正しく調整する作業である。
いやぁ…、調律師さん、本当にありがとうございました。ピアノに関するいろんな話も聞けて、実に有意義な一日でした。そして、たびたびおジャマしてすみませんでした…(^^;)。
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